美しくなければ死ねばいい
仕事終わりにTSUTAYAで借りたラブライブ!をひたすらみている私を笑いたければ笑えばいい。平日に心をすりおろされてもう何もする気が起きない。人生を休みたい。あと24分ではじまる明日がうとましくてしかたないから、寝るまでは今日なんだって愚かでささやかな抵抗を試みて虐殺される毎日だ。
ああ、労働は体に悪いって、仕事はしないに限るって主張しても笑われるし叱られる。働くために進歩する文明ってそれはどんな罰ゲームなんだ?
朝になれば必ずフルーツグラノーラとバナナを食べる。味なんてどうでもいい。人生なんてどうでもいい。どうでもいい。助けてとつぶやいたところでヒーローはこない。助けてと冀ったところで神様はいない。電車に蔓延る老人ほど長く生きられる未来なんて、驚くほど手触りがないよ。
美しくなければ死ねばいい。
祈りの言葉は何よりも犀利であるべきだ。どぶ泥な日常に溺れながら藻掻いている。生きることがこんなにも大変だと知っていたら、もう最初から産まれなかったよ。死にたい。死にたいわけじゃない。生きるのがめんどくさい。
美しくなければ死ねばいい。
この短刀を胸に携えていれば、たとえ歯車未満の汚泥であってもまだ美しく在っていられる。すりきれた心を微塵切りして、血文字で好きな歌詞でも書こうか。怒りのように笑えよ。
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