あとがき
書ききった……
最後まで読んで下さった方はありがとうございます。これにて本作、“魔術師殺しと剣術少年”は完結になります。色々拙い部分も有りましたが、楽しんで頂けたでしょうか?
この作品は僕の処女作になります。始めて作品を完結させたというのはなかなか感慨深いものが有りますね。
さて、本作品はここで完結になりますが、この世界の物語はまた続きます。時間は数年後に飛んで、今度はエミリアが主役の物語になる予定です。氷華と優斗がこの後どうなったのかはそちらで語って行ければと思います。とはいえまだ大まかな構想が出来ているだけですし、一作書き上げて色々実力不足(特に投稿頻度)を痛感したので、しばらく文章力強化とプロット作成に取り組みたいと思います。おそらく数ヵ月後ぐらいに次回作を始めると思うので、良かったらそちらもお願いします。
さて、氷華と優斗について色々語っていきたいと思います。
◇霧崎氷華
氷華はとにかく人が死ぬ事が嫌いな人ですね。作中でも若干仄めかしたつもりですが、死に注目しすぎてそれ以外の不幸を軽視する傾向が有ったりします。要するに死ななければOKという事ですね。まあ、自我が残ってなくてもとりあえず生命が途絶えてなければ良いとかいう程極端ではなく、あくまでそういう傾向があるというだけの話ですが。
琴音の件もとりあえず死ぬ事はないと判断していたのがあそこまでこじれた原因ですね。
兵器として造られた関係上、誰かに支配されている状態が自然という一般的な人間とは異なる精神構造をしています。自由というものにかなりのストレスが伴って、例えるなら常に黒板を引っ掻く音がなっているような状態ですね(生まれてからずっとそうなので、慣れてはいるが)。
そんな状態でも誰かに支配されるのが怖くて耐えていたのですが、結局優斗に自分の全てを差し出す事になりました。まあ幸せなので良いでしょう。
ちなみに本編終了後は優斗の命令には絶対に逆らえません。所有者の命令をこなすというのは、普通の人間でいうと呼吸するのと同じぐらい自然な事なので、精神力次第で逆らえるとかそういうレベルではないです。
優斗への思いは、恋愛感情と兵器としての忠誠心が合わさっていますね。最後の“あなたのものになる前の気持ちをはっきり覚えているうちに”は、混ざって恋愛感情なのか忠誠心なのか分からなくなる前にという事です。
とにかく演算速度が速く知識量が多いというオーソドックスな強さを持ったキャラですね。特殊性がなくて、やっている事一つ一つの内容は普通の魔術師とそう変わりません。ただとにかく速く、やれる事が多いというだけで。彼女固有の何かが有るとすれば、世界中の魔術師を殺して回った事による圧倒的な戦闘経験ぐらいでしょう。
ちなみに男の理想を体現したかのような容姿をしていますが、これは設計目的を考えれば当然ですね。
◇雨木優斗
天才剣士。作中世界で一番の反則キャラです。素手で戦車を倒すぐらいめちゃくちゃなことしていますからね。
基本的なスペックは低いが、特殊能力を持っていて強いタイプです。特殊性は無くてスペックでごり押しする氷華とは真逆ですね。
本編で語られた通り、好きな人を幸せにする事に全力を注ぐキャラです。それ以外の欲望はは生理的欲求ぐらいしかないですね。
氷華の相手としてどういう人が良いかを考えた結果こういう性格になりました。
基本的に氷華は誰かに支配されていないと幸せになれないのですが、人の自由を奪うというのは軽々しくやって良い事ではないと思います。だから、絶世の美少女で世界屈指の魔術師を好きに出来るのに、その権利を行使しないのはどういう人物だろうかと考えた結果こうなりました。こんな人間でも無ければ人を奴隷同然の状態にするなんて許されないと僕は考えています。
それでは最後にもう一度。最後まで読んで頂きありがとうございました。
魔術師殺しと剣術少年 椿 @tubaki914
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