ココロノアリカ〜35歳男が中学生女子になったその日から〜

作者 黒瀬 カナン(旧黒瀬 元幸 改名)

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★★★ Excellent!!!

「人は一人では生きていけない」この作品を読んで改めて思いました。
この作品は他のTSモノ作品ではあまり描かれない人間の内部、人間関係を丁寧に描かれています。人間は肉体に縛られているということ見た目が変わり過ぎると拒絶反応起こしたり、成人を迎えた男性が中学生相手に大人げなく怒ってしまう。言葉足らずで他人を傷つけてしまったり、自分が誰なのか分からなくなってしまう。現実で性転換したら、こうなってしまうのかなと少し思いました。

TS物のジャンルにおいてここまで主人公に共感出来るのは凄いです。他の登場人物達の心情描写も丁寧に書いていて惹き込まれます。

★★★ Excellent!!!

性転換もの(男→女)、しかも女子中学生…。これだけ見るとハーレム物か恋愛物か、という感じですが。
 読んでみると奥底に流れる家族愛。家族とはなにか。誰が家族なのか。そも自分は誰なのか。
 「自分は春樹なのか、夏姫なのか」この主人公の悩みは人間として根源を揺さぶる恐怖だと思います。自分が何者なのかさえあやふやになり、夏樹という新たな人格を作り出し生きようとしても、春樹の脳の記憶が、夏姫の身体の記憶が邪魔をする。周りにいる家族も本当の家族であり嘘の家族であり。
 途中でラノベらしいキャッキャウフフもありますが、本題ではなくむしろキャッキャウフフした自分に自己嫌悪してさらにアイデンティティが揺らいでいってしまう主人公。
今後どうなっていくのか、気になる小説になりました。
 実際のところ、性転換(脳移植)というファンタジーを除くと小説として完成度も高く、社会的テーマ(人とはなんなのか)が全体を通して描かれ、いずれ何か賞を取りそうな作者さんと思ってます。

★★★ Excellent!!!

 いやぁ 奥が深いって言うか 読んでいて主人公の気持ちに共感する物が・・・分かりすぎる まだ途中までしか読んでいないがそれでも2つの家族に対する複雑な思いの表現は・・・素晴らしい 春樹さんの無骨な?男性からの妻四季さんへの思いと夫への思いが凄く表現されている感じがします いい話です 素晴らしい!!