第57話(9話)愛を知らない少女

...京都 渡月橋...




紗江のもとに行こうとしたとき、水中から10体の鬼が紗江に襲いかかってきた。



「きゃぁぁぁぁ~」と悲鳴を上げた時彼女をお姫様だっこをしてその場を離れた。




安全な場所へ向かおうとしているときに鬼がしつこく追ってきた。



ひたすら走っているときすれ違う修行僧がいた。


「おまえ、そっちは危ないぞ」



「大丈夫だ。さっさとそのお譲さん連れて逃げな。」




と政たちが逃げて行った。



鬼が追いかけようとした時修行僧が大きな刀を振り回しこう言った。



「ここから先は通さねぇよ。」



「なら、てめぇから食ってやる」と鬼が襲ってきた時すでに鬼の首が斬られていた。



「何しやがったてめぇ」


「なぁに単純な事さ。お前らが俺に攻撃をした瞬間にお前らの首は一瞬にして斬られる。ただそれだけだ。」



「ふざけやがって」と言いながら攻撃をしようと向かってきた時に修行僧はこう呟いた。



「わりぃ、伝える言葉間違えたわ。お前らが敵対する意思を見せたらだった。 桜ノ型 乱れ桜」


残っていた鬼の首が一斉に吹き飛んだ。



「よいしょっとさて先ほどの兄ちゃんらは無事そうかね。」



...とある宿...



「おい、大丈夫か紗江」


脈を測るとまだ生きてはいる。


紗江が目を覚ますと「ここは?」


「大丈夫だ。安全な場所だ。」


というとうれしそうな顔をして俺に抱きついてきた。


「ありがとう政」


といいあたたかいお茶を飲んだ。




それからしばらく世間話などをして紗江が自分の過去について話始めた。



「私ね。実は天涯孤独だったんだ。物心つく前から母親も父親もいなかった。生きる為に人のおかねや食材を盗むことばっか繰り返していた。そんなとき一人の老人に出会った。それが爺ちゃんだった。爺ちゃんは生きる為に下駄職人だった。...」


つづく

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鬼狩り三部作~時流冒険譚~ 星空夜桜 @hoshizorayozakura

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