朝焼けがひどく切なくて夕焼けはときめきをくれる。

そう感じる様になったのはいつからだろう。


幼いころは夕方のチャイムが悲しくて、

早起きしてみた朝日はなんだかとてもわくわくした。


あと五分を繰り返すようになると、

夜が終わるのが苦しくなった。


愛おしい夜が終わるのを嘆く日は、

もう少しと願えば、夜長く手に入れた気になっていた。


朝が来ることが酷く辛い。

取り留め良い事も悪い事も無い今日を受け止めるのが怖い。

幸せと退屈の境目を探している自分が酷く惨めだ。




歳をとること。無常。美しいものを探して生きたい。日常に価値を見出したい。本当に人生を楽しめていたのは子供の頃なのか?今の方が価値がわかっているのか?

一喜一憂。



朝焼けがひどく切ない。そう感じるようになったのはいつからだろう。幼い頃は夕方のチャイムが鳴るのが悲しくて、日が昇る頃に起きられるとなんだかとてもワクワクした。ひどく

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使い果たすその時を待つ 白櫻詩子 @shrozakura_utako

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