第17話 急進

こちらは飛空艇の中。

「フェクダ船長!ミド改、

 3機までなら出せます!

 どうされますか?」

「もちろん全部出すさ、

 オラ達は常に全力、

 だろお゛?」

通路を闊歩しながら

話す大柄の男の名は、

フェクダ。

「<ボス>…

 マシン1機にオラ達を

 ぶつけるなんて、

 立川を殺されて

 ブチ切れちゃってるな゛。」

ストローをくわえると、

コップ一杯のドリンクを

底まで吸い取ってしまった。

「ざぁ!行くぞぉ!

 目標は金ツバ《ロケリオン》!

 引き締めて行げ!」

「イェッサァ!」


社長室では、

「…さて、僕は父の<夢>、

 地球鉄道を達成させることに

 なったんだが…

 本題はここから、

 君のこれからについてだな。」

カチコチに固まる鉄郎。

「まず、我々は地球鉄道の

 実現の前に、

 世界を治めないといけない。」

「…平和のために地球鉄道を

 敷くのではないのですか?」

「あくまで<治める>のさ。

 今は、世界中の国家が

 弱り切って、

 紛争、抗争、独立運動、

 あげくは巨大組織が

 地域をおさえるまでになった。

 それを、…倒すのさ。」

「…戦争をするのですね?」

「…もとから戦争まみれさ。」

品川の口角が少しあがる。

「そして君は…」

「立川派のミドと同じ所属、

 …ですか?」

「いや、除名。」

「…へ?」


大窓の前にて。

「すごいです!ね!

 でっかいひくうてい!」

「あぁヤバイね。

 作業班の誰か!応答を!」

「…ハイ、なんでしょう?」

「ロケリオンを出撃させる!

 急ピッチで

 終わらせてくれないか!?」

「…えぇ!?」

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地球鉄道ロケリオン ポストーク @postalk

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