第6-2話 巻き込まれ体質発動!?




 現在、晃佑は入りたい訳でもなかったトイレの個室の一室に篭っている。すぐ帰ったところで話題が変わっているとは思えないし、何か対策を練ろうとしたところで、異変に気付いた。



 ――音が、全く聞こえないのである。



 この状況には覚えがある。新しい住処となったシェアハウスで『アレ』と遭遇した時と同じ静謐さだ。


 まさかと思いながら、便器の蓋を開ける。


 ここはシェアハウスのある場所からだいぶ離れている。それでも、この気配が嫌な予感を漂わせた。


「久しぶり。元気にしてた?」

「……なんでここにいるんだ、お前」


 半眼で睨み付けたが、相手は晃佑の眼光に怯む訳もない。


「ちょっと、予感がして」


 ニッコリと笑うその顔は三月のあの日、見た顔と寸分違わないものだった。




 陸は前と同じように便器の縁に手をかけると、身体全体を便器の中から取り出し、便器の縁に腰掛けた。これで都合三度目の遭遇だが、淡い色のジーパンに白いロングTシャツという、相変わらず神様には見えない姿である。


「こんな居酒屋まで出てこれるのか?」

「君と『誓約』を交わしているから、君がいるトイレなら行けるよ」

「俺は別に出てきてほしいだなんて思ってもないんだけど」

「仕方ないよ。今回はある『前兆』があったからね。悪いとは思ったけど僕からおしかけた」

「ある『前兆』?」


 首を傾げ問いかける。このカミサマは毎回そうだが、最初の説明に言葉が足りない。


「探し物に関係する前兆か?」

「そうとも言えるし、違うとも言える」


 回りくどい言い方に、苛立ちが募った。


「…詳しく説明してもらおうか。そんな言い方じゃ俺には納得できない」

「うん、順を追って説明するよ」


 一呼吸置いて陸が語りだした内容は、荒唐無稽な話だった。


「僕の半身探しに協力してくれる神は少ない、と言ったことがあったね。その内の一人に千里眼の持ち主がいるんだけど」

「ちょっと待った! まずそこから突っ込みたいんだけど。千里眼ってあれだろ? 漫画とかでよくある遠くが見えたり、未来まで見通せちゃう、っていう」

「そうだねぇ、わりとそういう草子そうしに使われてるみたいだね」

「草子……」


 何時代だよ、と更なるツッコミ入れたくなるのを堪えて、言葉を続ける。


「…そのさ、千里眼でお前の半身は探せないモンなの?」


 疑問をぶちまけて陸を見据えると、相手は困ったような表情を浮かべてみせた。


「あー…その説明は後でするから、とりあえず先にこっちの説明だけさせて」

「わかった」


 のっけから話の腰を折ってしまったし、ここは流して進めさせるのが得策だろう。短く言葉を返して、説明の先を促す。


「気を取り直して……件の千里眼の持ち主が、僕に近しいものが見えると告げたんだ。その『近しいもの』が半身を指し示す言葉なのかどうかはわからないけど、手がかりには違いない。それで、彼に見えた場所を尋ねたら、君の周辺らしいんだよ」

「俺の…っても、周辺だなんて随分曖昧じゃないのか?」

「曖昧だと思うかもしれないけど、君が来るまではこんな手がかりが出てくることすら一切なかったんだ。凄い進歩だよ」


 陸が柔らかく微笑む。それでようやく得た情報に待ちきれず、晃佑の元へ飛び出してきたという事らしい。それでも正直な所、自分的にはこんな居酒屋のトイレに出てきてほしくなかった。いくら会話が聞こえなくても、個室の一つを占領していることに間違いはないのだから。


「…用件はわかった。んで、具体的に俺が『近しいもの』とやらを見分ける方法とかはあるのか?」

「方法はない」

「……おい」


 断言した陸の声に苛立ち、半眼で睨み付ける。しかしそんな晃佑の視線を物ともせず、陸ははっきりとした口調で言い放った。


「晃佑が見分ける必要はないんだ。問題はおのずと訪れる」

「どういうことだ?」


 早く説明しろ、と視線で先を促すと、陸はそのまま口を開く。


「現状でわかっているのは君の周囲に『僕に近しいもの』が現れるということだけ。それで君の運勢を彼に視てもらった」

「運勢…って占いとかそういう類だろ? そんなんで手がかりになるのかよ」


 千里眼とかいう不思議能力からまたずいぶん庶民的なものに切り替わったな…。

 一気に胡散臭さが増したので、不満そうに言葉を投げ返すと、陸は面白そうに唇の端を歪めて笑った。


「将来を見通せる目で視た『運勢』だよ? それはアカシックレコードそのものだ。変えようと思うと、とてつもない力が必要となる」

「そんな大事になるものなのか?」

「大事だよ。普通の人間がこの流れに逆らう事は、まず出来ない」

「…そういう『決められた』運勢ってのは聞きたくないな」


 晃佑が苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていると、逆に陸は笑顔を強めてゆく。


「君らしい反応だね、晃佑。未来がわかるとなれば普通、欲の深い人間は知りたがるものだよ。まぁ、心配しなくても大丈夫。千里眼の持ち主が言うには、君はどうも、僕と誓約を交わす前から変なものに絡まれやすい体質のようだね。その体質のせいか、君の運勢は良く視えないんだって」


 いろんなものが絡まっちゃって、ごちゃごちゃしてるらしいよ、と陸は楽しげに笑う。ごちゃごちゃ絡まってる理由はなんとなく察しが着いた。一番の理由はあの幼馴染に違いない。


「それで、垣間見えた内容が『一ヶ月以内に何かに巻き込まれる』だから。それで、巻き込まれる原因となる『何か』にあたるものが現状では一番『近しいもの』の可能性が高いと思う。一応危険のないよう、用心しといてね!」


 嫌な予言をあっさりと吐き捨ててニッコリ微笑む陸に、晃佑は苛立って目の前にいる男の顔面を殴りつけてやろうかと思った。


 何が前兆だよ! コッチがなんか余計なものに巻き込まれる不幸の予言だけじゃねぇか。


 しかし相手は一応カミサマだし、契約上、上司みたいなものになっている。仕方がないのでここは内心で罵倒するだけにして、出来るだけ我慢しておいた。


「……説明は以上か?」

「そうだね。質問等、あれば受け付けるよ」


 どこか学校の先生のような物言いに、先程棚上げしておいた部分を問いかける。


「それじゃあ、さっき流されたトコ。千里眼の持ち主はお前の半身を探せないのか?」

「うん、まぁ…僕も一番最初にそれは考えたけどさ。まず彼女の気配で探そうと思うと、力を注がれた僕に行き着いちゃうんだ。それに、転生してしまった対の魂の形がわかるのは僕だけだから、魂の形で探す事も相手に頼めないんだよね。僕には千里眼なんてないし、口頭で魂の形は伝えられるものでもないしさ。そして勿論、人間の状態の彼女の気配なんて、誰も知らない。これじゃ、探しようがないんだ」


 僕に千里眼があれば人を介することもなかったんだけど、と呟きながら、お手上げのポーズをして陸は小さな吐息を零した。

 成程…漫画のように簡単に物事は進まないって訳か。世の中って難しい。


「んで、一ヶ月以内に何かが起こるっていっても、内容まではわからないのか?」

「内容については視えなかったみたいだね。期間も一ヶ月、だなんてだいぶあやふやだし。君の特殊な点だから仕方がないよ」

「って言ってもなぁ……一ヶ月間、気を張りっぱなし、って訳にはいかないだろ。大学もあるし、普通に生活だってしてるんだから」


 ぶつくさ文句を言っていると、陸がポンと拳と掌で軽く手を打った。


「じゃあ、こうしよう。僕自身が出て来れるのはトイレに限るけど、君の気配を追うことは可能だ。だから何か不穏な気配や疑問などを感じた場合は、僕をトイレで呼んでくれ。すぐに飛んでくから。君の気配を頼りにこうして家以外のトイレにも出て来れるのは、今日で実証済みだろう? 呼び方は何でも構わない。君が呼びかけただけで伝わるから」

「わかった。じゃあ、何かが起きたと思った、トイレに駆け込むわ」


 そう応じながらも、晃佑は自分で言った発言がどうも何かが違うような気がしてならない。


 トイレに駆け込むとか。どんだけ我慢してんだよ、とか思われないか?


 少し思い悩んでいると、陸の笑い声が耳に入った。


「別に駆け込む必要はないけどね。君が周囲に注意してくれればそれで。あと、君との『誓約』に追加条件を加えとく。『誓約を交わした者から乞われた場合、常世とこよの協力者を紹介する事ができる』っていうのと『君が生命の危機を感じて僕の名を喚んだ時に限り、一時的に辻を抜けられる』っていうのはどうかな?」

「常世…と辻?」


 意味がわからず問い返すと、陸が静かに応える。


「『辻』とはいわゆる現世と常世とこよの境目の事だよ。現世と常世はわかる? この世とあの世のことだね。前に『黄泉の国』と伝えたこともあったかも知れないけど。で、その境目は僕が守るべき場所だから、常には抜けられない。トイレに限定されているとはいえ、現世に出てこれるのは他の神の力を借りてる、ってのは前に話したよね?」

「確かみつは象女のめ埴山はにやまひめの二人の女神だったよな」

「そう。彼女たちみたいなのが常世の協力者だね。彼女たちが現世でも干渉出来るのはトイレだけだから、僕は普段トイレに出没できる。自力で現世に出られないわけではないけど、制限時間つきでも自力で外部に出るのはかなりの力を消費するし、ペナルティを食らうから、それ相応の理由がないと難しいんだよ」


 カミサマの世界もどうやら規律が厳しいようだ。それに制限時間つきとか、某変身特撮ヒーローものかよ。ペナルティ食らう神とか、どうなんだそれ? 

 まぁ、晃佑はそもそもこのカミサマモドキはトイレにしか出られないと思っているし、神様をあてにしていないので、どっちでもいいと了承しておいた。


 言うだけ言って満足したのか、陸は先に帰るね、と断って便器の中へと消えていった。なんとも奇妙な光景だ。

 個室にこもっていた形式上、水だけ流してから個室を出る。幸い、個室の外で待っている人もいなかったため、晃佑は静かに新歓コンパの席へと戻っていった。




 自分の席に戻ると何故か、そこはお気楽魔人の巣窟となっていた。


「…どうしてお前が席替えしてんだ?」

「えー、挨拶回りしてただけだけど~? それよりミキちゃん遅かったな。また戻してたの?」

「呑んでねぇから、戻してねぇし!」


 キツイ口調で睨み付けたが、相手はどうやらほろ酔い気分で浮かれているため、こちらの思う反応にはなってくれない。

 しかも、周りの先輩や新入生も巻き込んでワイワイ騒ぎ放題だ。


「ねぇねぇ、神樹元くんって主席の虹上くんと知り合いなの?」


 元々晃佑と同じテーブルで、先程の会話に加わっていた女性が、暁の様子を気にしながら晃佑に話しかけてきた。


「あー…知り合いっていったら知り合いかな…」


 嫌な予感がして誤魔化しておこうと思ったのに、暁が晃佑の肩に腕を回して、彼女との会話に割り込んできた。


「ただの知り合いだなんて冷たい! オレとミキちゃんの仲なのに!」


 暁の発言に、周囲にいた女性陣がびっくりして二人を見つめる。

 ちょ、マジで誤解されるからやめろ。


「…馬鹿な悪乗りやめろ。あー、平川さん、だったよね? コイツ、俺の幼馴染なんだ」


 なるべく広めたくなかったんだけど、コイツの悪乗りで妙な噂立てられるぐらいなら、暴露してしまった方が無難だ。


「そうそう、付き合いの長い幼馴染でさー、ミキちゃん武勇伝とかあるんだけど、平川さん、聞く?」


 平川さんの顔を覗き込むように問いかける暁。顔を覗き込まれた平川さんの方は、動揺して顔を真っ赤にしている。またこのパターンかよ…。


「……黒歴史は持ち出すんじゃねぇ、馬鹿」


 とりあえず軽く頭をはたいて、空のグラスに水を注ぐと、暁へと手渡す。


「酔っ払い、いいから水飲んどけ」

「はーい」


 普通に受け取って水を飲む暁に、晃佑は深い溜息をついた。返事はいいが、お子様そのまんまだ。


「平川さんも何か飲む? こんなヤツに絡まれて大変だったろ」

「え、いや…うん、何か飲もうかなー」


 メニューを渡すと、平川さんは赤くなった頬を醒ますように手で仰ぎながらはにかんだ。どうやら平川さんは暁のことを気に入っているようだ。メニューを見ながらも、ちろりと視線が暁の方を向いている。


 周囲の女性陣も、今期新入部員である暁には多大なる関心を向けているようで、なんとか会話に入ろうと、様子を伺っているのが見て取れた。なんでこんなお気楽魔人ばっかりモテるのか。本当に不思議である。


 飲まなきゃやってられない気分になり、グレープフルーツサワーとカシスオレンジを頼んだところで、渦中のお気楽魔人が口を開いた。


「なー、ミキちゃん。さっき部長からイイ話聞いたんだけどさー」


 楽しそうな口調に、嫌な予感しかしない。


「長野県の某有名観光地にあるコテージの近くに、豪華な廃墟があるんだって」

「へー…豪華な廃墟って不気味だけど、凄そうだな」


 そもそも豪華と廃墟って組み合わせが矛盾してそうなものだが、世の中には廃墟の城とかもあるわけだし、ないわけではないだろう。


「あ、それ私も聞いたことある。さっき隣の席になった新入生が言ってた」


 こちらの様子を伺っていた女性の一人が共通の話題を見つけて話しに割り込んできた。


「ウチの大学の何年か上の先輩がその廃墟に写真撮りに行って、神隠しにあったんだってね」

「神隠し?」

「あれ、オレは地元の高校生が遊びに行って行方不明になった、って聞いたけどなー」

「えー、そうなんだー? なんかこわーい!」


 会話に入れて嬉しいのか、会話に入ってきた女性はノリノリで暁の腕に掴まった。


「逆に面白そうじゃない? 話も微妙に食い違ってるし、いろいろ噂があるのかな。ちょっと実際見てみたくならない?」


 腕に掴まってきた女性と和気藹々話し出す。


「廃墟自体が有名みたいだね、そこ。メジャーなカメラマンが廃墟写真集を出したとかで」


 次に会話に加わってきたのが少し離れたところにいた泥谷だった。


「僕も先輩に聞いたんだけど、昔からその土地では神隠しが多発していたらしいよ」

「マジか…」


 次々怖いだの、面白そうだの声が上がる。ついには離れた席にいた部長たちまでやってきてちょっとした論争になってるあたり、話題性の大きさが伺える。


「部長、長野県なら近場だし、次の連休の題材にもいいんじゃないっすか?」

「そうなんだけど、次の小旅行プランは事前に決まっててね。来週発表になる予定だよ。さすがに大型連休は事前に場所を決めておかないと、宿も交通手段も取れないからね」

「ちぇーっ、面白そうだと思ったのにー」

「ま、個人的には興味あるから、行くなら付き合うよ」

「さっすが部長!」


 かわすところはかわしつつ、暁のノリに対応できる部長はさすがである。

そんな雑然とした会話が繰り広げられていたところに、忍先輩がやってきた。


「部長、斎藤がそろそろ締めに入りたいって言ってましたけど、ここの収拾ついてます?」

「ああ、大丈夫だ。一旦みんな空いてる席について」


 部長が促すと、暁と一緒に騒いでいた女性陣や先輩たちもみんなばらばらに空いている席へと座っていく。晃佑も適当な席につくと、乾杯の音頭をとった茶髪の男性――この人が多分幹事なのだろう――が締めの言葉を告げ、一旦お開き、という形になった。


 ここからは各自好きなように行動してよいとのことだったので、晃佑は早々に帰ろうとしたのだが、二次会に誘われている暁に捕まってしまった。


「ミキちゃんも、二次会行かない? カラオケだってよ?」

「…俺は帰りたいんだけど」

「いいじゃない。晃佑くんたちが潰れたら、ちゃんと送ってあげるよ?」


 クスクスと笑う女性の声に聞き覚えがあったので、顔を上げて相手を見つめると、そこには都河さんの姿があった。


「あれ、都河さんも来てたのか」

「うん。こないだ正式入部しちゃった。今日来てる人は仮入部の人も多いけどね」

「そうなんだ」


 きっと暁が都河さんに入部したことを告げたのだろう。それで一緒のサークルに入ってくる都河さんは本当に健気だと思う。


「僕も一緒に行ってもいいかな?」

「泥谷」

「あ、泥谷くんもこのサークル入ってたの?」

「まぁね。結構面白いって評判だし」


 都河さんと泥谷が話しているのにびっくりして、晃佑は二人を交互に見つめて問いかけた。


「二人とも、知りあい?」

「同じ高校出身だよ」

「高校の時、同じクラスだったんだ」

「へぇ、そうだったんだ」


 学部も違うし、あまり共通点が見当たらないと思っていたけど、同じ高校出身っていうのは大きい共通点だ。


「それより、二次会行くんでしょ? 暁くんが先に走って行っちゃったみたいなんだけど?」

「アイツ、マジか…」


 都河さんの言葉に周囲に目を向ければ、確かに先程まで近くにいた幼馴染の姿は消え失せ、2、3メートル離れた先の群集と話し込んでいる。時々こっちを見て手招きしているのは、早く来いと催促しているようだ。

 二次会に参加する気はなかったのだが、あのお気楽魔人を誰かに預けて野放しにするのは気の毒に思えてきた。犠牲者は少ない方がいい。


「…行くか。なんか、こっちに手ぇ振ってるし」

「そうしよっか。ほら、泥谷くんも早くしないと置いてかれちゃうよ?」

「僕はゆっくり行くから、先に行ってていいよ」

「わかった。それじゃ」


 あっさり応えると、都河さんは暁の側に駆けていった。わかりやすいなぁ、あの子。泥谷もそんな元クラスメイトの姿を眺めながら、苦笑を浮かべているようだった。彼にも都河さんの様子は顕著に伝わっているらしい。晃佑は同じように苦笑しながら、隣を歩く泥谷と一緒にゆっくりと群集たちに近づいていった。


 ちなみに、カラオケ二次会は暁が参加したせいか、新歓コンパ参加者の半数が参加する事態となり、ここでも騒がしい盛り上がりをみせたことはいうまでもない。





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トイレの住人 音羽 咲良 @pholifakia

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