ストーリー、キャラ、世界観。全てが!!まだまだ続いて欲しい…
この作品はそこら中に散見されるチーレムモノではない。まるで現実の話を見ているかのような風景描写。細かく作り込まれた美しい世界観。そして何よりもチートで全て解決ではない点が非常に良い。チート、無双、ハーレムのようなありふれた作品に飽きた人が読むと良いと思う。
スキルもレベルもなく、魔法の類も古風?でとてもリアル。主人公らが強いのは確かだが物語が進むに連れ強く成長するのは今の所ない(無双ではあるがちゃんと苦手とする敵もいるし、インフレしてない)ストーリー内容としてもテンプレなギルドなんたらではなくどちらかというと旅物語。あと嫁に一途なところも自分にはめちゃくちゃ刺さる自分の語彙力ではこれ以上の表現が難しいが、とにかく、リアルだとしか言えない
物語の構成は勿論ですが、心情描写や情景の書き回しも繊細で細やか、かつ熱を感じました。程よい英雄感としつこく無いリアルな戦闘。出過ぎないけど、魅力ある端役達。ある程度読み進めないと、細かい情景を想像するのが難解ではありますが、説明がありすぎるより後々ストンと物語に没入できました。 本当におもしろい導入はラノベ転移からの、骨太な大河小説
性表現とか現実的な性に対する表現が苦手な人は無理かも。男の女への欲望の表現とかが生々しいので普通のラノベ読んでる人だと受け付けないかも。表現がライトノベルより純文学よりの重厚感というか語彙力というか、とにかく生々しく鮮明。共感力とか感受性の強い人が読むと引きずられすぎるかも。でも面白いことには違いない。ズルズルと引きずり込まれる感が凄まじい。
主人公は卓越した能力を有しているが、死とは常に隣り合わせ。読んでるこちらも、その命のやり取りに、焦燥感を感じざるを得ない。ご都合主義など一切ない。リアルで残酷な異世界を逞しく生き抜く主人公達の行方が大変気になる。