第22話 番外エピソード おふろのこと、あるいはBSのはなし


おふろのこと、あるいはBSのはなし



(小話 お風呂のはなし)


「お風呂入りたいです〜!!

べたべたして気持ち悪いんです〜」

座敷わらしが言い出した。


宿、冒険者ギルドが持っている宿泊場所に落ち着き、荷物を下ろしてすぐのことだ。



おふろ!?

「…いや、お風呂は無いよ、多分」

風呂はファンタジー世界の冒険者には縁遠いはず。

だいたい川で行水。水場の隅を借りるか、あるいは贅沢にお金を払ってお湯をいただき、タオルを絞ってそれで汚れを拭き取るくらい。だろうな(苦笑)


地域によっては公衆(混浴)の蒸し風呂サウナくらいはあるかな?

貴族、よほど裕福な商人でもなければ、湯船になど浸からない。機会も無いだろう。


「え〜っ!!」叫んだ後、悲しそうな顔の座敷わらし。



狐が提案する。

「ねー、稀人なんだから、そのあたりなんとかしてないの?」


「異世界の文化、食べ物とか風呂とか、稀人ならなんとかしてそうだよな。

日本人、凝り性だから(笑)」これはかずま。


ああ、…そうだなそれも良いか。

湯船に浸かる快感、この世界だとどう感じるのかな?


「ん〜、じゃあ風呂あったことにするか。

「稀人を多く抱える冒険者ギルドは、そういう異世界の知識を独自に保有して稼いでいる。

で、風呂もそのひとつと(笑)」

ギルドの建物の中か、別棟に風呂と食堂兼酒場があることにするか。

都市や集落とか、ギルド支部の規模で作りは変わるとして、

そこそこは儲かって文化に影響を与えている。そんなところかな?

「どうせなら、みんなで入れるでっかい浴場作ってよ♪」


「「は!?」」かずまとのユニゾン(笑)

猫又、不穏なこと言い出した(汗)


いやいや、でっかい浴場は無理でしょ(笑)


というより、みんなで入るの?(汗)

「誰と誰が?」


「だからみんな」

良い笑顔だな、猫又ぁ。

「あたしと」猫又と、

「あんたと」こちらを指差す。

「かずまと座敷ちゃんと」次々に指差す。

「「ちょっと待て〜っ!!(待ってよ!!)」」またユニゾン。今度は狐とだ(苦笑)


「うんっ!!入ります〜♪」待て、落ち着け!!座敷わらし。


「だめ!!座敷わらしちゃん。

はっ、入るならわたしと入ろっ。女同士で」キョドる狐(笑)ちょっと珍しいかも。


「ダメですよ〜。きーちゃんとは入れません。

だって、

アブラゲさん、男じゃないですか」


「「「あ〜」」」納得(脱力)

なるほどね(笑)


男性キャラは、

アブラゲ、クエンサン。

女性キャラは

ミュー、かずみ、まいど、それにスリップか(笑)



「わたし、スリップ母さんと入ります〜♪」えっ!?


「だ、だめよ座敷わらしちゃん!!」

「座敷わらしじゃない、ミューです。

きーちゃん、ちゃんとやってください」


なんか、ぐだぐだだな(苦笑)

猫又、ニヤニヤと見てるし。かずまは、なんかドキドキしてる?


ちょっと待て、キャラの姿で風呂入るの?

演出するの!?


おれはスリップ(ドワーフ女性)の姿で、女性キャラ(エルフ)のかずまと女性キャラの猫又、座敷わらしと一緒に風呂に入る。

そんで、クエンサン(男性)の姿で男性キャラの稲荷狐と風呂に入る!?


え!?なにこれ?

誰得なの!?このシチュエーション?


「シーン省いていい?」そーっと聞くが、

「ダメです〜!!」あ〜やっぱりか、座敷わらし(冷汗)


「スリップ母さん、背中の流しっこしましょう♪」う〜あ〜。ニコニコ笑顔の座敷わらしに、

「あたしも流してあげようか?かずみちゃん(笑)」ノリノリな猫又。

なにこれ!?



…その後の話はご想像にお任せする。



-なろう版まえがき-

消えたお話のひとつです。

早々にサルベージしていたのですが、本編に使えないお馬鹿なネタで待機中でしたが、

もっとバカなネタ、ガーターベルトを先に投稿したのと、

ちょっと何も考えないお話を投稿したかったので出しました。

お話の位置としては本編では少し先、冒険者パーティーがまちに入ってからの宿でのシーンですね(笑)




-カクヨム版あとがき、解説-

ガーターベルトは馬鹿すぎて公開をやめた話です。終わり(苦笑)



おふろのはなしも馬鹿な話ではあるのですけれど、

まあ、外身と中身のシャッフルはシチュエーションとして、ちょっとは面白いかなと思ったりしたので、公開してみました。お話も下がりすぎない程度に収まって…、いると思っていただけたらありがたいのです(^_^;)



えーと、お話はまだ続きます。

けれども、これ以降は書きながらの投稿、公開となっていきますので不定期となるかと思います。申し訳ありませんm(_ _)m

再開、がんばりますので、ご縁がありましたらまた覗きに来てくださいませ。

よろしくお願いいたします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

TRPGセッションのようなおはなし みなはら @minahara

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ