無題。

第1話 人間。

なぜ人間は生まれたのか。学校で学ぶようになった今、動物の進化であることを知らないと馬鹿にされる時代である。

元祖は誰なのか、どのように暮らしていたのか、気になる人は気になるのだ。研究という形で、追い求めていく。

その人たちを否定するつもりはないが、私は全く興味がない。

人間がなぜ生まれたのかなんて、知らない。

なぜ感情があるのかも、分からない。

しかし、人間は醜い。欲で溢れている。

綺麗事の重なりの社会。社会に出向く人々。ふと、馬鹿馬鹿しくなるのは私だけだろうか。

学校、会社、近隣住民、様々な社会に属している人間。その社会は泥沼なのかもしれない。いや、泥沼ばかりではないかもしれない。

人間で作られた社会に対して、

人間はどう感じているのだろうか。

1人の少年は、今日もそんな社会に歩いて行く。