第4話 電波を探して街に出る!
前回の最後に、少し言いましたが、だいたい2000年問題で騒いでいる少し後あたり。愛媛県で初めてのコミュニティFMが誕生しました。
もともと、しまなみ海道のイベントにあわせた、イベント期間限定の放送局が前身ではあるものの、コミュニティFMの制度の都合上、エリアは限定されており…
まあ、なんというか。一つ西条市をはさむ位置にある新居浜市で、ポータブルラジオの小さいアンテナで受信できる訳がなく。
今であれば、インターネットのサイマル放送でお茶を濁すところですが、まだ当時はというと、よほど規模が見込めている局でない限りはそこまではやっていない時代。
それで諦めがつくのであればいいのだけど、ちょうど派遣のシゴトが切れた際、本来は再就職活動をやらなきゃいけない時に、体は空いているのいう理由だけで、今治に出かける事としました。
なんだろう。今治市のエリアに入っても「ザー」というノイズだけしか聞こえず、事前にメモしてきた住所と案内標識の地名を参考に市の中心部に近づいて行きます。
そんなにしないうちに、誰かが話す声がラジオから聞こえてきましたが、
「あれ?こんなに受信エリアって小さなものなのかな…」
生まれてこのかた、県域局しか知らなかった私にとっては、驚きの出来事でした。
もちろん、当時のアンテナの位置や空中線電力が3W(ちなみに近くの県域局の中継局が20W)だったのもあるのかもしれません。
ちなみに、現在は送信所の増力(20W)や、中継局の整備によって広い範囲で聞けるようになっています。
新居浜でも、海沿いであれば、感度のいいラジオでチューニングすれば聞ける場所はあるようです。
はじめてコミュニティFMに触れた話ではあるのですが、この時点でなにかに繋がっているかというと、正直微妙なところです。
晴れた日はマイクをもって 後藤道則 @miti
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