あとがき、というか、余談を一つ
私の生まれは群馬県である。
だから、東京に関してはほぼ素人である。
まあ、湘南新宿ラインとかあるから電車一本、高速バス一本で東京に行ける利便性はあるが普段は東京に興味はない。
ただ、池波正太郎の小説やエッセーを読んでいるとバブル景気前夜の日本の狂乱を引いた目で見て文章で残している。
そして、鬼籍に入る。
それから四半世紀。
雲の上の人になった池波先生は怒っているのだろうか?
苦笑しているのだろうか?
利便性や生産性ばかりで「人間」や「自然」を顧みなかった人類は今、精神も環境も肉体的にも危機的状況になっている。
過去には戻れない。
私自身、作家のお墓参りのために東京に行くが、素人目の私から見ても「え?」と思うほど環境が変化している。
これは群馬でも実感するようになった。
美しい梅林が伐採され味っ気もない太陽光パネルが設置され、野生の熊や鹿が町中に出るようになってきているという。
今、俗に「飯テロ」と呼ばれる小説や漫画が、私が鬼籍に入るころには文字通りの「夢物語」になりませんように。
台風吹き荒れる二千十九年十月十二日。
夜十時半に私は「アサリのぶっかけ」を作った 隅田 天美 @sumida-amami
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