第10話 告白の理由であれば冷涼、だが断る!
俺は今、二人の女子に告白をされている。
「私の真くんに何してんの!」
「私だって、べ別に好きだなんて言ってないんだからね!。でもこの腕は離さない!」
現在、小苗と冷涼に両腕を掴まれながら登校している。
「なぜこんなことに……俺は恋愛しないと決めていたのに」
意志がだんだん遠のいていきそうになるが持ち堪える。
学校に真たちはつき、俺は別れ教室につくとそこはオアシスの空間に思えてくる。
「疲れた」
そう思いつつ授業を受け、いつものように昼休みがやってくる。
だが、またしても二人が昼食を誘ってくる。
と思っていたが二人に拉致され、連れてこられたのはいつもの愛用している屋上だった。
「今度こそ告白の返事を聞かせてくれ!」
「私もし、仕方ないから聞いてあげるわ!」
二人が迫りながらも、告白の返事を待つ体制でいる。
「はぁ、分かったよ答えればいいんだろ!」
腹をくくり、考えて答えを出す。
「まず小苗だが、好きになった理由は勘違いがあるから絶対に付き合えない」
絶対にという言葉と勘違いをしていたという事実を言われ、ショックを受ける。
「最もまともな理由があるのが冷涼」
そこでキラキラ目を輝かし期待の目を向けてくる冷涼を見てうざいと思い、違う言葉を送る。
「だが断る!」
返事を言った後、すきをついて屋上から逃げるため屋上の扉を押し開け、全力疾走した。
「ちょっと待て!」
「うわーーーん!」
小苗は泣きながら未練がましく追いかけてくる。
冷涼に関しては、断る理由を話してもらってないことで怒りがこみ上げながら走ってくる。
だがしかし、未来の俺たちは幸せになっていることだろう。
真にとって過去である中学の時の苦い恋愛での失敗という記憶を乗り越え、高校でやっと出会えた守ってあげたくなるツンデレ少女と一緒に…………。
自分の生命を維持するだけなら恋愛は必要ない 歩く屍 @fb25hii
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