『ごきさん軍団VSねずみさん軍団VSアリさん連合』

やましん(テンパー)

『ごきさん軍団VSねずみさん軍団VSアリさん連合』


【これは、妄想により書かれたフィクションであります。この世の事とは、一切、関係ございません。】


             🐜    🐭   🐝



ごき福音史家『これは、必然であった。偉大なる”ゴキツストラ”はそう言った。』


ねずみさん科学者『必然ではない。歴史に必然はない。あくまで成り行きであった。』


アリさん歴史家『これは、必然でも成り行きでもない。おろかな人類が選んだのだ。選択の結果である。』



ごき福音史家『人類は、われわれがあれほど警告したのに、聞き入れずに滅亡を選んだ。それは、地球上のもっともすぐれた知的生命体と言われた彼らが陥った必然である。なぜなら、我らの偉大な神『ゴキツストラ』は、そのような、おろかな終わり方はさせないからだ。人類は自らの神にさえ見放された。必然的に滅亡したのである。』


ねずみさん科学者『おなじ哺乳類として言うならば、人類はわれわれと、そう異なるところはない。多少頭が大きかっただけだ。もし、神があると言うならば、我々の神も人類の神も同じである。神は介入していない。地球人類の辿った、たまたまの道に過ぎない。』


アリさん歴史家『我らは集団で動くが、人類は個別にも動く。世界各国に分散した、あの『かるたファミリー』が、優れた勝利者のみが生き残ると言い、それは自分たちだと確信した時に選択はなされた。仲間同士で、あのような絶滅兵器をお互いに見せ合って楽しんでおるだけの間はまだ良かったのだが、一発使えば、もう、おしまいである。自分のが壊されないうちに、全部使う以外に方法はないからな。人類の選択だった。』


ごき福音史家『残された我らが、残り少ない食料を巡って争いになったのも、当然必然である。』


ねずみさん科学者『それも、だから、成り行きであるのだ、ちゅう、てるだろ。みな、そーせーじか、なっとうのように、ずるずるとつながったのさ。』


アリさん歴史家『だから、我々は、戦う以外に道はなかたのだって言ったろ。』



ごき福音史家『いやいやあ、偉大なゴキツストラのお告げにより、戦う必要などないとされたのだ。われらは、戦うべきではなかった。』


ねずみさん科学者『だから、食い物が無かったんだ。戦いになるのは、当然の成り行きだよ、ばーか。しろとは困るなあ。』


アリさん歴史家『いやいや、だから! それは人類の選択によって導かれた選択なんであってだな、神様のお告げとか、成り行きとかじゃあなくてだ、生き残る作戦だったのだよ、さくせん。』


ごき福音史家『なにを! 『ゴキツストラ』を、侮辱するか!』


ねずみさん科学者『『ゴキツストラ』なんて、架空の存在だよ、ば~~~~か。神が存在する余地は、科学には無いのだ。』


アリさん歴史家『『ゴキツストラ』というゴキはいた。それは確かだ。史料があるのであるのだ。ただし、それは、単なるゴキにすぎんのだ。』


ごき福音史家『たんなる、とはなんだ! たんなるとは! 許さんぞ。冒涜だ!戦争だ! おい、立て、戦え、きさま!』


アリさん歴史家『単なるというのは、客観的な表現であるぞな。きさまこそ、信心深そうなふりして、じつは、一族を裏切ったであろうが。え? え?』


ゴキ福音史家『言いがかりだ。くそ。あんたこそ。女王アリを捨てたろ。』


アリさん歴史家『あれは、役割が終わったからだ。安楽死だ。われらのおきてだ。』



 ゆったりと、ぱんださん、現わる・・・・・



ぱんださん『あのう・・・みなさん、おいそがしいようですが、あなたがた、みな、最後の一匹でしょう? ぼくもだけど。どうするのお? ささ、もう、ないし。』


ゴキ福音史家『まあ、ううん・・・やはり、祈るしかないよなあ。《なまごみだ~~~~~なまごみだ~~~~~~》』


ネズミ科学者『そりゃあ、宗旨とかが違う。《チュラロ~~~~~チュラロ~~~~~~》』


アリさん歴史家『《ごろごろごろ・・・・・・》』


ぱんださん『それしかないよね。でも、ぼくは寝るよ。それがぼくらの流儀だから。結局、一番だめなのは、人間さんだったんだからね。いまさら、ぼくたちがけんかして、どうするの?』




  ********** *********** 🐼   おしまい 



















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『ごきさん軍団VSねずみさん軍団VSアリさん連合』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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