第5話
教室に入ろうとしたがドアに鍵が掛かっていて入らなかった。
「君が考えていることはお見通しです。君が入れるようにしていると思いましたか?」
と男が言ってきた。悔しいが、全てその通りだ。しかし、教室のドアの横にある小さな低いところにあるドアが開いているかチェックしたところそこは開いていた。
どうやら男は通れないと思い、鍵を掛けていなかったらしい。俺は小柄な方なのでいとも容易く通り抜けれた。男が
「何っ!」
と悔しそうに言っている。そして俺は智司と健悟がある教室に入り、換気扇のスイッチを押して、換気した。智司と健悟は突然現れた俺に驚きを隠せずにその場で立ち竦んでいる。なんとか智司の操る重力に逆らいながら机の上に乗って理科の実験でくすねたマッチを智司の上の火災報知器に近づけて、スプリンクラーを作動させた。
それによって健悟の臭いは消え、智司は自分の操る重力によって打ちつけるスプリンクラーの水が痛くて重力を操ることをやめた。
俺がテレビで見たのは換気扇のスイッチだった。健悟の臭いさえ消せれば良いと思っていたが、智司の重力は侮れなかったのでその場で思いついた方法をやった。今はうまく成功して良かったと思っている。
果物学園 館 辛子 @takaya0702
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