第4話

 「智司君は重力を操ることが出来ますが、自分が耐えることのできる重力までなので、漫画研究部の彼は重くしてもたかが知れているでしょう。なのでほら、健悟君はもう適応したみたいですよ。」


 そう言って男はテレビのある視点のカメラを指差した。そこには、立ち上がり、次の攻撃体制を取ろうとしている健悟の姿があった。


「しかし智司君はしんどいでしょうね。なんせ健悟君は柔道部で、今朝も朝練をしていたようですから体臭は相当臭いと思いますよ。」


 そう男が言った通り智司は鼻をつまんで顔をしかめて、動かない。


 どうやら臭すぎて動けないようだ。俺はどっちにも負けて欲しくないので

どうすれば良いか考えていた。


 しかし、良い案は思いつかない。そこにテレビに映っていたあるものが目に飛び込んできた。そして、カメラ映像を見てある事を閃き教室を飛び出した。

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