SCP-XXX-JP 美しき数字

アイテム番号:SCP-XXX-JP


オブジェクトクラス:Safe


特別収容プロトコル:

SCP-XXX-JPは遮光性のあるカーテンにより全体を覆います。SCP-XXX-JPが設置されている部屋の出入り口は、2人以上の警備員を配置しておく必要があります。部屋への入室を行う際は警備員にその旨を伝え、指示に従って荷物検査を実施してください。検査中に黒板に記入可能な筆記用具を発見した場合、入室は許可されません。入室が許可された場合、板書をする場合は部屋に設置されているホワイトボードを利用するよう指示を出してください。SCP-XXX-JPによる実験は現在許可されていません。


概要:

SCP-XXX-JPは██県██市████大学 数学科棟 4階 物置(旧:██研究室)の壁に設置されてる██社製の黒板です。高さ1.2m,幅3.6mであり、異常性が発生していない場合は通常の黒板と同じように板書を行うことができます。

SCP-XXX-JPの異常性は右端を等号(=)で閉じた計算式又は方程式を書き込むことで発生します。SCP-XXX-JPに記入された計算式の中に素数でない数字(SCP-XXX-JP-a)が存在する場合、SCP-XXX-JP-aはSCP-XXX-JPから消去されます。その直後SCP-XXX-JP-aを素数分解した自然数の積(SCP-XXX-JP-b)が同様の場所に記入されます。SCP-XXX-JP-b発生直後、計算式を記入した対象(SCP-XXX-JP-1)はSCP-XXX-JP-aに対して嫌悪感を懐きます。SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JP-aの数字を口述あるいは記述する際、その数字は全てSCP-XXX-JP-bを表現する内容に変更されます。


実験記録:

実験記録XXX-1 - 20█/█/█

実施方法:SCP-XXX-JPにDクラス職員D-40234が「3+4+5=」と記入する。

結果:「4」がSCP-XXX-JPから消去、同様の場所に「2×2」が記入され「3+2×2+5=」に書き換えられた。


インタビュー記録

インタビューログXXX-1

対象:D-40234

インタビュアー:花研究員

付記:対象は実験記録XXX-1により「4」に対する認識災害を有する。


<録音開始>


(机の上に3本のボールペンが並んでいる)


花研究員:机の上にボールペンは何本ありますか?


D-40234:何言ってるんだい。3本に決まってるだろう。


(ボールペンを2本追加する)


花研究員:では、机の上にボールペンは何本ありますか?


D-40234:おいおい、これ何のテストなんだ?俺が物でも数えられなくなったとでも思ってるのか?


花研究員:いいえ、そういう訳ではありません。ですが重要なことなのです。ボールペンが何本あるか答えてくれませんか?


D-40234:5本だよ。


(ボールペンを1本取り除く)


花研究員:では、机の上にボールペンは何本ありますか?


D-40234:馬鹿にしてんのか?1本取り除いたんだから2本が2つに決まってるだろう?


花研究員:4本ではないのですか?


D-40234:4?なんだいその・・・気持ちの悪い言葉は?どう見ても2本が2つだろ?


<録音終了>


補遺:

SCP-XXX-JPが設置されている部屋は、19█年から20█年まで数学科の名誉教授████の研究室であったことが大学への調査で明らかになっています。██教授は█本の論文を執筆し、国際数学連盟において高い評価を受けています。20█年に██教授は行方不明となっており、現在は捜索が打ち切られています。行方不明となってから2日後に██研究室を警察が捜索した結果、収容前のSCP-XXX-JPには2から3571までの素数が記述されており、複数の書物と未完成の論文が発見されました。論文の表題には「リーマン予想の証明研究」と記述されており、裏面には鉛筆で文書XXXが記述されていました。


文書XXX:

この美しきものを追い求めて、私は数字の世界へ旅立たなくてはならない。 - ██大学教授 ████

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※これはただ趣味で書いてるだけのSCPオブジェクトです。 ヘルツ博士 @Hakase10Hz

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