※これはただ趣味で書いてるだけのSCPオブジェクトです。
ヘルツ博士
SCP-XXX-JP "飲む"水筒
アイテム番号:SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JPはサイト-██内の低危険度物品収容ロッカーに収容されています。SCP-XXX-JPを用いた実験の際はセキュリティクリアランス2以上の職員1名の許可が必要です。
概要:
SCP-XXX-JPはステンレスの素材で出来た、直径5cm,高さ25cmの円筒形の水筒です。表面にはワインレッドのメッキ塗装が施されており、上面と底面に黒いゴムのカバーがつけられています。SCP-XXX-JPの上部は回転させることで取り外すことが出来、取り外した部品はカップとしての機能を有します。SCP-XXX-JPの製造元は現在調査中です。
SCP-XXX-JPの異常性は内部に液体を入れることで発生します。SCP-XXX-JPに入れた液体はどのような方法を用いても取り出すことは出来ません。液体の入ったSCP-XXX-JPを栄養失調により衰弱した生物や固体又は液体燃料が不足している機械の体内や燃料保管部に封入することで、対象の体力或いはエネルギーを著しく回復させます。対象の体力やエネルギーが回復するとSCP-XXX-JPは対象の周辺半径10m以内に未知の方法で出現します。出現したSCP-XXX-JPの内部にあった液体は完全に消滅しています。SCP-XXX-JPがどのようにして対象の体力或いはエネルギーを回復させるのか、現在でも不明です。
実験記録XXX-1 - 20█/█/█
担当者:██研究員
実験内容:SCP-XXX-JPに、██県██区で一般に使用されている水道水を入れ、ガソリンが完全に抜かれた自動車の燃料供給口から入れる。
結果:エンジンが作動し燃料メーターは満杯を示していた。エンジン作動後、対象である自動車のトランクの中からSCP-XXX-JPは発見された。SCP-XXX-JPの中は空であった。
実験記録XXX-2 - 20█/█/█
担当者:██研究員
実験内容:SCP-XXX-JPに、████社のオレンジジュースを入れ、24時間断食を行わせたDクラス職員D-3402にSCP-XXX-JPを食べるよう指示をした。
結果:SCP-XXX-JPがステンレス素材で出来ているにも関わらず、D-3402はSCP-XXX-JPを丸呑みすることが出来た。D-3402は空腹による衰弱を訴えていたが、SCP-XXX-JPを取り込むと空腹も体力も完全に回復したようだった。D-3402が着用していた上着の右ポケットからSCP-XXX-JPは発見された。SCP-XXX-JPの中は空であった。
実験後に行われたD-3402へのインタビューにより、SCP-XXX-JPを取り込む際にグレープの味がしたと報告されている。
実験記録XXX-3 - 20█/█/█
担当者:██研究員
実験内容:SCP-XXX-JPに、██川から採取した泥水を入れ、完全に停止している████原子力発電所の原子炉にロボットアームを用いて投入した。
結果:核燃料が全て抜かれていたにも関わらず、正常に発電を再開した。発電再開後、██研究員が持ってきたリュックサックの左ポケットからSCP-XXX-JPは発見された。SCP-XXX-JPの中は空であり、また放射線量の測定結果からSCP-XXX-JPは放射線の影響を受けていないことが報告されている。
補遺:20█/█/█
衰弱しきった子供への実験のため、██研究員は空のSCP-XXX-JPを持って発展途上国█████へ向かっていた。現地到着後、特に貧困が問題視されている████町へ向かった。████町に到着後、██研究員はSCP-XXX-JPが消滅していることに気がついた。SCP-XXX-JP捜索のため████町を歩いていると、大鍋に作られた山羊のスープを飲んだ子供達が次々に大きくなっている状況を発見した。スープを飲む前の子供は骨の外形がはっきりわかるほどに痩せていたが、スープを飲んでから1分間で少しずつ同年代の子供の標準体型に戻っていった。スープが完全になくなった大鍋の中から、SCP-XXX-JPが発見された。SCP-XXX-JPは上部のカップ部分が外れていた。
SCP-XXX-JPはスープの中に転移しスープをSCP-XXX-JPの注ぎ口から流入させることでその特異性を発生させたものと推測されている。
上記の事件に伴い、██研究員は別サイトへ移動処分となりました。
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