失恋の詩~Lost Love Lyrics~

作者 茜ジュン

501

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★★★ Excellent!!!

蛇足でもいいから続きが欲しい、そう感じてしまうくらい主人公達の関係に没入してしまった。
その関係に至るまで、落ち着くまでが本作なわけでしっかり本当に過不足なく完結している。それでも彼らがどうなっていくのか、というか色々自覚した七海を見てみたくなる。
ここまで自分がこの話を好きになった原因の一つに久世の存在がある。最初はそれこそ主人公と同じように警戒対象、そこからどんどんその人となりがわかってくると思わず抱きしめたくなる場面が大量に出てくる。本当に真っ直ぐで不器用でかわいいハーレム野朗(要員2名)。
キャッチーな題材をただそれだけで終わらせず、友情を絡めてしっかり書ききった作者の力量には感嘆しかない。
おすすめ


Good!

主人公の献身は心が締め付けられます。ただ時折ボケる様子がテンポを生んでいて、テーマにしては読みやすいです。

キャラそれぞれが立っていて、誰だっけ?ということがないのは素晴らしいです。ただ、私の読解力が足りないのか、ヒロイン桃華の魅力が伝わりにくい……。真太郎に関しても、受動的な様子が「顔だけ」と思わせて、正ヒロイン?の未来が、顔が良く目立つ彼を拒絶する、という事実がその芯の無さを強調している気がします。
そんな真太郎を好きな桃華……。

ただ、それらをさっぴぃてもカクヨムの恋愛小説では間違いなく傑作です。

これを書いてる時点では完結してませんが、これからどうなるのかが楽しみな作品です。

★★★ Excellent!!!

 ずっと想いを寄せていた女の子が、自分じゃない他の誰かを
思って嬉しそうに、蕩けた表情(かお)を浮かべていたら
あなたはどんな気持ちになるでしょうか。

自分なら居た堪れなくなって、消えたくなりそうです。

でもそれは仕方の無いことで。

失うことを恐れて踏み込めないことも
想い焦がれるだけで、相手のために何かをしてこなかったことも

成就しなかったのは当然なんです。

このお話の主人公は、そんな現実を受け止め
せめて自分のような後悔だけはさせまいと、時に汗や泥に
まみれながらも、必死になって想い人の恋を叶えようと奮闘します。

ずっと踏み出すことのできなかった自分が
他人のために動く勇気をくれたのは、皮肉にも想い人だった。

その有りようがあまりに切なくて、どんな形でもいいから
何かひとつでもいいから、彼の願いが叶ってくれることを
思わずにはいられなくなるのです。