第3話 花火大会
ダムダム…キュッキュッ…ナイシュー
監督、今日は家の用事で16時には家帰らないと行けないで、途中で部活上がらせて欲しいです。
監督「おっ!めずらしいなぁ!分かったぞ。気をつけて帰るんだぞ」
おれ「はい!お先に失礼します!!お疲れ様でした!!」
体育館を出て走って家まで帰った。家に着きすぐにお風呂に入った。
急いで、着替えて家にを出て待ち合わせのバス停に向かった。
M先輩からのメール「部活上がれた??私も部活途中で抜けて17時には待ち合わせのバス停着くよ!気をつけてね」
おれからのメール「上がれたよ。今バス停に向かって歩いてるところ」
おれは彼女よりも早くバス停に着いた。
待たせて無くて良かったという気持ちと味わった事の無いドキドキと部活を嘘ついて抜け出して来た罪悪感と何とも言えない気持ちだった。
待ち合わせのバス停で待つ事10分後。
カランカラン…
下駄のような音がする方を見ると浴衣の女性。
あっ!
M先輩!!浴衣姿の彼女。凄く綺麗で可愛らしかった。
M先輩からの告白後、始めて今日会った。
学校での制服姿か部活の練習着しか見た事がなかった。
髪型はお団子、笑顔でニッコリおれも見てお待たせ!
彼女「だいぶ待った??」「おれもさっき着いたところだから、全然待ってないよ」
彼女「18時から花火上がるけど、間に合うかなぁ?バスに乗ってる間に花火上がり始めちゃうかも」
おれ「まぁ途中からでも一番良い所を観れるでしょっ!」
彼女「うん!そうだね!!」
おれは正直、花火なんてどうでもよかった。
それよりも彼女が綺麗で可愛くて隣に居られるだけで良かった。
バスが来て2人でバスになった。2人掛けの席が空いていたのでそこへ座った。
バスの中で、おれは勇気を絞って彼女に聞いた。
「なんで、話した事も無い、後輩のおれに告白したの?」
彼女「隣のコートでいつもバスケ練習してる姿を見ていて、カッコ良かったし、バスケが上手いしずっと気になってて…。まさか、付き合えるなんて思ってなかった。」
今日の花火、K君と一緒に見たくてこの間、告白したの。」
おれ「そぉだったんだぁ!おれもM先輩に告白されて嬉しかったけど、彼女とか考えた事無かったし、このあの時すぐに返信返せなくてごめんね。」
彼女「うんうん。話し事も無いし、私の方が先輩にだし、驚かせちゃってごめんね。」
そんな話しをしながら、バスは花火会場に近いていた。
ドーン!ドン!ドーン!
あっ!花火始まっちゃったねぇ。でも、もうすぐ着くから大丈夫だよ。
始めて2人で会って始めて話しをしたけど、なんだか話しやすくて、緊張していたのも無くなっていた。
花火会場に着き人もたくさん、彼女は身体が大きくないので人並みに飲まれそうなってた。はぐれないように彼女はおれのTシャツの袖をギュッと掴んだ。
何も考えずに、おれのTシャツの袖を掴んでいる彼女の手を握り、はぐれないように彼女の右手を握った。始めて触れた小さくて柔らかい細い手だった。
人混みの中という事もあり、普通に手を繋ぐことが出来た。
彼女は「…ありがとう。」
うつむきながら、恥ずかしいそうに小さな声でおれにおれを言った。
彼女「やっぱり手大きいね!」
おれ「そぉかなぁ〜??普通だと思うけど。」
時間が過ぎる事にどんどんお互いの距離も自然に縮まり、たわいも無い会話が弾むようになって来た。お互いに顔を見ながら話せるようにもなり、街明かりと花火の光で彼女の香りもはっきり見えた。やっぱり可愛い。
こんな人がおれを選んでくれておれの彼女になったんだぁ。実感が少しずつ湧いてきた。
時間は止まらない Kooc @kouta670418
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。時間は止まらないの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます