第3話 いつの世も
またお前遅い亀なんかテイムしやがって、この使えないゴミが、
勇者は僕に向かって怒鳴り散らす。
朝飯が気に食わなかったそれとも風呂に入れなかったから怒っているのかわからないが彼は今相当機嫌が悪い、何も起こんないでくれよと心の中で願っていた。
しかし、僕の運は、こいつと一緒になったときから最悪だった。つまりは
ぐぉぉぉぉぉぉぉぉ
後ろからの急な鳴き声、僕が後ろを向くとすでに戦闘がおこっていた。
「へいへい、クマさん、アサシンの真似事ですか。ばれて今、どんな気持ち」
高笑いしながら勇者はクマを切り裂いていた。
クマの叫び声がどんどん小さくなっていく、しかし彼は斬るのやめない、
子供が無邪気にものを壊すように、彼もモンスターを殺している。
「……決めた。ここにいるクマ全部やろ、いいストレス解消になる」
すると彼は目をつぶり、耳を澄ませた。
「…………近くにクマ3匹、親子かなー楽しみだなー」
彼は笑いながら言った。
「待って、わざわざ殺しに行かなくても、時間もないし」
「黙れ、誰のせいで、野宿する羽目になって、くそまず朝飯食ったと思てるんだ」
「…………ごめん」
言い返す言葉も、勇気もなかった
「それでいいんだ。おめえは一生俺の言うことを聞いてればいいんだよ。」
彼はクマがいるであろう森の中に入っていった
「…………クマごめんね。」
僕はクマの死体の前で手を合わせ、目をつぶった
目を開けるとクマの死体がなくなり、勇者の悲鳴が森に響きわたった。
殺し屋テイマー @asagohan1977
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