王都Ⅰ

・・・5時間後・・・

あらかた近くのダンジョンは掘り尽くした。

後はこれを換金するだけ。

この世界の通貨は、銅貨、銀貨、金貨、大金貨の4種類あり、どれも10枚集まるごとに一つランクが上がる

日本円に換算すると

銅貨=10

銀貨=100

金貨=1000

大金貨=10000

と言う形になっている。

今回の収穫は結構大きかったから大金貨2枚分ぐらいになるだろう。

春夜「ヴァン、ニーナ一度王都に行ってみないか?こんな田舎じゃ物足りないだろ?」

ヴァン「春夜が行きたいならどこでもいい」

ニーナ「我も千年前とどれぐらい変わったか見てみたいのう〜」

・・・

魔法についてわかったこともダンジョンでわかった。

詠唱をするのとしないのじゃダメージが変わってくる。

無属性の魔法は特にだ。

精霊を使う魔法はそこまで変わらない。

余裕がある時は詠唱して無属性魔法は使った方がいいな。

さてそろそろ馬車が王都に着くから楽しみだなあ

・・・

これが王都かやっぱり栄えてるな。

ほんとは俺も王都出身なんだが、母親が村人だったため王都に住めなかったのである。

妹は貴族との娘なので普通に暮らしているが、それに兄がすごいと思ってくれており、慕ってくれている。

貴族同士で子供を何人作ろうが問題ではないが、村人と子供を作ってしまうと面倒なことになってしまう。

それに無属性魔法使いとなってくれば余計にだ。

これで水属性でも使えれば話は変わったんだろうが。。。

所持金は大金貨5枚これだけあると多く感じるかもしれないが、王都は村に比べて物価が高い。

これでも少ないくらいだ。

実家は王都にあるが妹を連れて来ればお金なんかも全部出してくれるんだろうが、俺が一人で行っても、追い返されるのが関の山だろう。

親の援助を受けれないから仕方ない安宿にとりあえず泊まるとするか。

うわ・・・これ暴動起きそうだな・・・柄が悪い人の集まりだ・・・やっぱり安宿はこんなもんなのか・・・

この国では学生でも酒を飲むことができる。

春夜「すみませーんエール3つお願いします。」

バイト「はーい、すぐお持ちしますね。」

随分若い声だったな、女将さんの娘さんかな?

バイト「エール3つお持ちしました。」

春夜「有難う。」

ヴァン「お酒とか久々なの。」

ニーナ「これが人間界の酒か珍しい物が拝めたのう。」

かんぱーい

久々の味だな学園じゃ飲めないからな、やっぱり冒険者の醍醐味だよな

バイト「はい、確認しますね。」

バイト「春夜と言う方はいますか?」

春夜「はい、春夜です。」

涼子「お兄様、私も王都に来たのでお兄様が泊まっていそうな宿に電話を書かさせていただきました。」

春夜「涼子なんで学園にいないんだよ、外は危ないってたくさん言ってるだろ。」

涼子「大丈夫です、どこか行く時は護衛もつけて遠出の際には馬車を3台前と後ろにつけて移動しています。」

涼子「あとちょっと用事がありまして、本家に帰ってるだけなので、終わったらすぐに帰ります。」

っち あの校長妹に俺の場所教えやがったな めんどくさいことを。。。

仕方ない、なんかあったら俺が守りに行くしかないか、護衛じゃ不安すぎる。

春夜「わかった、ただし、俺が護衛する、それでいいな?」

涼子「もちろんですわ!それが一番安全ですものね、場所はお家で会いましょう。」

涼子「それでは。。。」

まさか涼子までパーティに加わるとか言いださないよな?・・・

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