ささなき

作者 房成 あやめ

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★★ Very Good!!

※作品は絶対評価したいので星の数は適当です(全部星二つです)。
※21話(16 蔦)まで読んだ感想です。

自分に自信のない少年・蔦(つた)と、母親に虐待される少女・蔦莉(えり)の中学ボーイミーツガールな恋愛小説。

最初の応援コメントに「童話のようだ」と書きました。

イメージは、イバラで囲まれた美しい庭園で、真っ白な服を着た二人が遊んでいる絵です。

清廉潔白。純粋無垢。どこまでもイノセント。傷だらけの魂が二人だけの世界を作り、互いを癒していく。

外の世界とのつながりを、ネットで活動する『歌い手』として確保するのが、平成二桁生まれ世代らしいです。一桁生まれのレビュー主にはないアイデアでした。

両者が眼鏡とマスクで顔を隠しているのも、外の世界での傷つきを避ける防護服のようなものでしょう。それを外した二人がとても美しい顔をしていたのも、作者の狙いがはっきりしています。

劇中で歌われているのは『アメージンググレイス』ですが、物語はもう『スメルズライクティーンスピリット』です。よく分からないですね、読まなかったことにしてください。

どうやらこの物語は、年老いた蔦の回想のようです。そこになぜ蔦莉がいないのか。これから明かされるでしょう。

★★★ Excellent!!!

「7-1 蔦」まで拝読してのレビューです。

 草冠に鳥を書いて「蔦」ですが、「鳥」の漢字なのに、鳥類ではなく植物です。

 羽はなく、飛ぶことはできませんが、高い樹木や壁を這って空をめざし、茎を伸ばして成長します。

 まだ若く細い二本の蔦が、壁を登る途中で出会いました。
 これからどう絡み合うのか、とても楽しみです。