月夜の晩、運命の誘いで出会った二人。
カクヨム内の執筆者と読者の関係を舞台とした設定は斬新で、読み手の心をぐっと引き込みます。
小説を通して、ヒロインが応援コメント、主人公が返信コメントをする。
ヒロインが主人公のことを想い、投稿された小説の内容から現在の心理を感じる描写は、思わず感情移入してしまうでしょう。
☆以下、作中から印象に残った文章を抜粋させて頂きます。
『有名な小説家の方が物語を書く時に、登場人物の気持ちになって書くから……(省略)……悲しい物語は泣きながら書いている。
という文を読んだ事がある。
魂を削りながら書かれた物語は人々の心に響くし、記憶に残る。
蓮のこの文章を読んで、泣きながら書いたのではないかと感じた』
ぐすん。はい、完全に心を持っていかれました!
また、読了後は単行本一冊ぐらいの総文字数を読んだ気持ちになりましたが、以外と文字数が少なかったことも、程良い読了感を感じた証拠でした。
心地が良いような温かさと、胸を締め付けるようなちょっぴり切ないストーリー。
是非、皆様も読んでみてください!
最初は「死」という出会いから始まった2人。
その2人は、
実はカクヨム内で作者と読者という間柄だった…。
この設定にまず驚き、引き込まれました。
現実とカクヨム内の小説とで進んでいくストーリーなのですが、コメントでのやり取りが素敵なんです。
2人にしか分からないメッセージで待ち合わせをしたり。
発想力に富んだ作者さんだからこそ
書けた小説だと思います。
ここカクヨムで、カクヨムが出てくる恋愛小説。
気になりますよね?
気になった方、是非読んでみてください。
オススメです。
そして、読むと毎回オムライスが食べたくなったのは、私だけでしょうか(笑)