凄い、いや凄かった。
そんな感想しか出てこないけど、本当に圧倒されたんだもの。
凄いって言うしかない。
「ミスマッチングアプリ」と言うアプリによって、その人との相性が、「マッチング率」と「ミスマッチング率」が出るようになった、そんな世界。
そんなものがあれば、恋愛は簡単になるだろう、失恋なんてしなくていい。なんて思いながら、最初は読んでいました。
人は好奇心を持つ生き物なので、「ミスマッチング率100%」の異性がいたら、興味を持ってしまうもの。主人公のとった最初のとった行動も、自然な流れでした。
そうして、「ミスマッチング率100%」のお相手、雨宮翔子と出会い、関係を深めて行きます。
物語がテンポよく進むので、スクロールする手は止まらないです。
一万字ある物語なのに、全く苦にならずに、いつの間にか読み終えています。
短編とは思えないほどの満足感がそこにあります。
是非一読して、愛を噛み締めてほしいです。
マッチングアプリ、ミスマッチングアプリがあれば、確かに人は恋を自分でしなくなるかもしれない。アプリに頼って相性の良い人と恋愛すればいいのだから。でも、それは本当の恋愛と言えるんだろうか。
主人公はミスマッチング100%の女性と興味本位で会いますが、好印象を持ちました。
付き合っていくうちに、意見の相違は感じるようになり、それはミスマッチングのせいなのかと思ってしまうこともあるでしょう。でも、一度別れて気付いたのは、好みや意見の相違があってもお互いを愛しく思うことの大切さ。
確かに彼らは今後も喧嘩をするに違いない。でも愛がそれをきっとカバーしてくれる。