少女軍師、籌略《ちゅうりゃく》す！ ～英雄戦争～

●ノチェットについて

　聖王国の六国（りくこく）の一、エスロリア女王国の中心の港都であり、10 万人以上と世界でも最大規模の人口をもつ都市である。

　都は明るく鮮やかな色で彩られている。すべての壁は極彩色で塗られ、神話や歴史の一場面をえがいた壁画の描かれているものも多い。50年ほど前の「海洋の大開放（だいかいほう）」のはじまりの地として、ノチェットは水夫たちから愛されている。ノチェットは「国際都市（コスモポリス）」であり、少なくともその人口の1/3 はエスロリア人ではない。

　ノチェットには多くの神と女神たちがすまい、神殿と聖域のなかに女王が住む「神聖街」は有名である。ノチェットにはたくさんの大神殿がある。大地母神（だいちぼしん）アーナールダの主神殿には数百人の女祭（じょさい）たちが仕える。治癒の女神の女司祭「慈悲の姉妹たち」に奉仕される「大施療院（だいせりょういん）」、ノチェットの大図書館は太古の昔から知識の神ランカー・マイが住まっていた。

　港湾には水夫の神ドーマルの神殿があり、美しく豪華に装飾されている。数えきれない神殿のなかには荒々しいオーランスがすまう危険な「嵐の神殿」もある。