あとがき

本文で書けなかった二人の謎について

 ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?


 オーバーロード十四巻で都市国家連合の話が掲載されました。

 オーバーロード本編に都市国家連合のエピソードが追加されたら、この話も辻褄が合うように、見直せばいいや――と軽く考えていたのですが、さすがにそんな簡単じゃないですね(涙)。いろんな方法を考えてましたが、潔く連載を終了する事にしました。

 浅はかな自分が恥ずかしいです。


 掲載も止めようかと思ったのですが、読んでいる人がいる限りは、残しておこうということにしました。

 そして、『完結済』にしてから6ヶ月――


 連載終了後からのPVが一万三千を超え、読まれなくなるどころか、新しくフォロワーさんになっていただいた方もいます。

 今更ながら、オーバーロードに飢えている方が多いんだな……と、驚いているしだいです。


 まだまだ、いろいろエピソードを用意していたのですが、それらは、連載中のオリジナル作品で書いていこうと思います。

 そちらも、読んでいただければ、とても嬉しいです。


 さて、ここでお蔵入りになった設定をいくつか……


 まずはレグル。


 彼は猫人族ではありません。ビーストマンの最強戦士です。


 大陸中央で戦いに明け暮れていたレグル。その報酬として、最も美味と言われる人間の幼女を与えられた。

 沢山の敵を打ち破ってきたレグルは、当然何度も人間の子供を授与され、何度も食した。

 どんなに美味しい食事も飽きるもの。

 レグルは気まぐれで、しばらく、人間の幼女を家に置いた。

 ちょこまかと動き、愛想を振り撒く幼女に、レグルはいつしか情が移ってしまう。

 それまで、独りで暮らしてきたのだが、こうして家族がいるのも悪くない――と思い始めた。

 その矢先、遊びに来た友人が美味しそうな幼女を見て、「お前が食べないなら、俺が食ってやる」と言って、幼女を頭からかぶりついた――


 旨そうに幼女を食う友人を見て、自分はビーストマンで、人間は食料。それ以外の何モノでもないとレグルは思い知らされた。


 その件もあって、自分が何のために戦っているのかわからなくなったレグルは、国を出て、放浪する。

 そして、行き着いた先が、大樹海の中で、モンスターに怯えながら暮らしていた猫人族の集落だった。

 そこで、将来ラミィの母親となる猫人族の娘と出会った……


 そんな感じです。


 それと、ルース。


 彼女は勇者です。

 若いときに魔剣、モンスターソードと共に魔王を倒した。しかし、魔王は死に際、魔剣に呪いを掛けた。その呪いで次に剣を抜いた時、彼女は死ぬ。

 

 彼女はモンスターソードと契約もしていた。その契約とは、魔剣に自分の魂を差し出すことだ。

 持ち主の魂を宿し、魔剣は強力な魔力を発揮する。それと同時に、魂の持たない肉体は、どんなに傷付いても死ぬことはない――魔剣が折れない限り、永遠に。

 しかし、魔剣から離れてしまうと、魂と肉体の結び付きがなくなり、肉体は灰となり、魂は魔剣へ完全に取り込まれる。

 つまり、彼女は魔剣の契約と、魔王の呪いによって、抜けない大剣を永遠に抱えて生きて行かなければならない……


 こんな感じです。


 以上、本文中の謎についてのネタバレでした。


 レグルとルースはナザリックの階層守護者と同等――つまりレベル百相当と位置付けたかったのですが……今となったら、ただの戯言です……


 このあとがきも最後まで読んでくださった方、本当に感謝です。


 また、別の物語でお会いできることを、心よりお待ちしております。

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オーバーロードが怖いので、ひっそり冒険者生活してます テツみン @tetsumin

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