何が大切なのものなのか、問いかけてくる作品

簡潔な文章でサラリと読めました。「100円ケーキのフィルムについた生クリームくらいどうでもいい」など、さっぱりとした文体の中の言葉遊びが楽しい点も個人的に大好きです。
実は自分がロボットであった。というオチ以上に、自分を人間だと思い欠点に懊悩する能力を持つ姉と姉の自殺を淡々と半ば馬鹿にしながら処理する弟の対比が胸にざらりとしたものを残しました。さてどちらが「優秀」なのか「人間に近づいている」のか、あなたはどう思いましたか?