諸事情から放り出された異世界で自身が快適に過ごすためにチートな能力を厳選し、衣食住に関して郷に従う気がほぼ皆無な主人公。
一応は異世界の常識にならう気持ちもあるけれど、最初に教わった異世界の神々(精霊)目線のアレやコレやが現地人の常識から逸脱していたこともあって、仲間たちの振り回されっぷりが気の毒だけれど面白い。
振り回されながらも本当にいけない事はいけないと叱ってくれたり、互いに助け合える仲間たち一人ひとりがまた魅力的。
マイペースなスローライフ、シリアスな展開すらも自分のペースに巻き込んで振り回す!
いつか訪れそうな勇者(姉)達との戦いがどのようなものになるか、とても楽しみにしている。
ゆるやかスローライフで主人公の周りには優しい世界が展開される。ストレスフリーな人間関係やゆったり流れる時間描写は個人的なツボなこともあり、安心して見ていられる。
気になるのは場面描写等の説明不足。複数のセーフハウスを頻繁に行き来するのだが、文頭に5w1hが無いまま話が進行することが多い。数行読んでからようやく場面情景や行動理由を理解することが多いため、サクサク読み進める快適さが欲しい。
複数の拠点それぞれも遠方で人間関係等の絡みが無く、それぞれに同時進行で手を入れるのも「どこにいるのか」「何をしようとしているのか」分からず混乱し、主人公の行動が場当たり的なものに感じてしまう要因かと。
あとは個人的な趣向だが、他者視点での語りや心情話があると嬉しい。勇者側の状況も敢えて書かないのかもしれないが、ヒトの絡みが増えると尚嬉しい。
偉そうで申し訳ないですが、伸びしろ複数の期待評価で☆1です。
これは毒姉により自分に厳しく、味方のない環境で育てられた心を閉ざした少年。
そんな少年がゆっくり心を開いていく暖かい物語。
或いは厳しいサバイバル生活を強いられ、生活環境を整えることに余念がない主人公による異世界生活改革。
その主人公の突拍子もない思考やキャラの掛け合いは必見、それとメシテロ。
そのチート能力のカラクリとやらかしは大体精霊関係なので、特殊な環境や条件によっては制限或いは無効化されるので、実はそれほどチートでもない。
それ故に普通のチート物よりも嫌味なく受け入れやすい。
※注意※
バトル物ではない。
真実を追い求まない。
シリアスさんの息が続かない。
主人公が前世の反動からか、自分中心に楽しく幸せならそれで良いという結構なんでもありなチートキャラなのでストレスなくサクサク読めます。
後半につれて常にまたなんかやっちゃいました? 状態に。
異世界のお約束なチンピラや奴隷などと言った不快な要素は全力で回避するので、大体なんでもありなチート能力を自分中心の幸せのためにしか使いません。
戦争や政争もできるだけ回避、なんか酷い状況の奴隷とかいるそうだけど嫌だねえとドライに割り切り自分が楽しく幸せならそれで良いと潔い自己中っぷりは見ていて清々しいくらいです!!
これぞリアリティ。
書籍も面白くて、こちらも最新話まで一気読みしました。
リアルで疲労困憊、社畜は癒やしが必要。
本作の明るく、楽しい雰囲気、無自覚チートの主人公と、その愉快な仲間たちやモフモフに癒やされてます。せめて、本の中だけでも非日常的な快適さを求めたい……
底辺からの成り上がりや、裏切りからの泥水すする系小説を求めてる方には向かないです。地道、なにそれ美味しいの?な、主人公です。あと美少女ハーレムはないので。愉快な野郎ばかりなので。ヒロインはいるけど最近やっとヒロインっぽく(笑)中身は男前。
生産チートな鈍感天然系(残念でもある)主人公の、まったりほんわり?な、ヤラカシた日常(笑)が好きな人は、ドハマリします。