第2話 漫画の描き方

普通、漫画を描く場合は、


1 プロットをまとめる

2 ストーリーをシナリオにまとめる

3 ネームをノートに描く


あとは練習して上達する。


そして、大半の人は最初の段階で挫折する。


漫画がアニメの延長である、と考えるともっとやりやすくなる。


1 紙芝居と四コマ漫画でストーリーをまとめる。

名刺サイズの情報カードにイメージボードとプロットを描く

そこからカードを並べて4コマ漫画を作る。

4コマ漫画を起承転結に4本作る。

これでストーリーがまとまる。


2 カードを使って絵コンテを作る。

5行×2列の名刺フォルダーをつかって、絵とセリフ・ト書きに分けて入れる。


アニメとその絵コンテを見比べて、アニメから絵コンテを作れるようにする。


絵コンテ・カードを漫画を参考にしてレイアウトする。

ネームを作る。


★ ★ ★


漫画は小説ではない。

アニメの絵コンテやフィルムブックの一種である。

先にアニメをイメージして、それを漫画にまとめる。

連載する漫画ではなく、アニメ化したときにヒットする漫画を考える。

実際、アニメ化しない漫画は残ることはない。


漫画の企画を考えるときは、アニメ化できるかどうかが基準になる。

キャラはアニメのキャラをイメージすると、アニメの展開に沿って勝手に動き出す。

小説の感覚で描くと、売れない漫画ができるだけ。

それ以前に大抵は続かない。


商業漫画に必要なのは売れることであって、それはアニメ化できるかどうか、という問題でもある。

アニメ化できない漫画は最初から商業的に成立させることは難しい。

漫画だから売れるのではなく、アニメ化できるから売れる。


漫画を描くのに慣れると、アニメを小説の下に見てしまう事が多い。

最初はアニメの感覚で描いていたのが、いつの間にか小説の感覚で書くようになる。

そして、売れなくなる。

ストーリー構成、登場キャラ、シチュエーションはどこかのアニメや映画で見たものを使うほうが売れる。


いい漫画はアニメ化したときにヒットする漫画。

読みやすい漫画はそのまま絵コンテにできる。


★ ★ ★


出版社がマンガ家を確保するなら、アニメーターに漫画を描かせるのが確実かもしれない。

アニメスタジオで漫画を作成させる。


動画マンに漫画のアシスタントをさせて、収入を確保させる。

作画が早いので、締切にも間に合わせることができる。

デジタル化を進めれば、仕上げも早くなる。


それに、アニメーターの描いた漫画ならアニメ化しやすい。

アニメと同様に集団作業にしてしまえば、作業効率も上がる。





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拝啓 手塚治虫先生 @shinkidou

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