ピアノはお好き?

作者 狭倉朏

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★★★ Excellent!!!

才能。
それに恵まれている人は一握りだと思います。
例えばスポーツが好き。音楽が好き。
けれども才能に恵まれず、その道でプロになれない人。
ほとんどがそういう人ばかりですよね。
では、その人達はプロになれるような才能がないからと言って、自分の好きなことをしてはいけないのでしょうか?
好きと言ってはいけないのでしょうか?

そういった青春ならではの葛藤をエネルギッシュに表現し、この作品は大切なことを教えてくれます。

是非お読みいただき、自分の中にある何かを『好き』という気持ちと向き合ってください。



★★★ Excellent!!!

 これは、少女が過去に習っていたピアノのことを思い出して、弾こうとする物語です。しかし、ピアノがある音楽室には先客がいて、とても上手にピアノを弾いています。
 先客は少し意地悪な少年。そして彼は少女の心を知ってか、自分の前でピアノを弾かせようとするのです。

 最初から最後まで少女の心の葛藤が巧みに描かれ、ピアノから奏でられる音も文字から聞こえてくることから、自然とお話の中に入り込んでしまいます。
 もし、読者の方の中で、少女と同じような気持ちを持った人がいたならば、きっと読んだ後こう思うことでしょう。

 ――ピアノが好きなら、弾いたらいい。

 弾くのが下手でもピアノを恋しく思う人たちへの、優しい物語です。

★★★ Excellent!!!

それは好きなの?
そう、嫌いじゃないなら、やりなよ。
私には最終的にそう訴えているように聞こえました。


作者の思いは最後の方のセリフ数行に詰まってると思います。
私も創作が「嫌いじゃない」なので、下手とかなんとか関係なくやっていこうって思いました。

音楽、いいえ!! 創作好きに!! 届け、この小説!!

★★★ Excellent!!!

「ピアノが好きなの?」私はひとつ訊ねた。
「音が好きなんだ」彼はそう答えた。

音楽を、ピアノ好きな私が断言します。
優しくもあり、不器用であり、描写が綺麗な、まるでピアノが好きだけど、触れられないような、そんな儚さすら感じました!

私もピアノをメインとした作品を描いてますが、心に響く一生懸命さが、音色が奏でられます!

音楽、ピアノ、そして男女の関係。
触れられない音の世界へ、共に旅立って見ませんか?

★★★ Excellent!!!

訳あってその場にやってきた自分、そこでピアノを弾いていた見知らぬ男子生徒。

曲名は出てきませんが、彼らの会話の間に間に、ピアノの奏でる調べが聞こえ続けていました。

静かで優しく、時に荒れ狂うほど情熱的に、巧みで拙く、噛み合わないようですれ違うようで、しかしそれでも何かを伝え合おうと紡ぐ、彼らの言葉に連動して。

音を楽しむから音楽。
人から見て楽しそうでなくても、好きだと思う気持ちがあればそれでいいのです。

覚束ない指先で鍵盤を叩くようなもどかしさがあたたかく心地良く響く、青さと爽やかさが印象的なお話でした。