わたしと妖怪と水木先生
わたしが『妖怪』を知ったのはアニメの「ゲゲゲの鬼太郎」からだったと思います。
鬼太郎も息の長い作品で、元々は貸本で連載当初のタイトルは「墓場の鬼太郎」だったというのは知る人ぞ知る話。
第何期と続いているのですが、わたしが観ていたのは第二期、鬼太郎の声優さんは野沢雅子さんでした。
第二期の鬼太郎は、それ以後よりも、かなりシビアというか、怪奇色も強く怖いです。
救いのない話も多い。
鬼太郎も完全なる人間の味方とはちょっと違うし、時には傍観者のようになったりします。
昔のアニメというのは、かなりこういう側面をもっていて、奇跡が起こって救われるばかりではなかった気がします。
今の複雑に入り組んだストーリーの後のバッドエンドというのとも少し違って、淡々と単純に物語は描かれていました。
それでいながら、どうしようもないことは確かに世の中にはあるのだ、と言うことを幼心に静かに突きつけられるのです。
装飾がないだけに、それは深く残るものでした。
鬼太郎は今も最新作が放送されています。
実は、ウチの息子(長男)も鬼太郎を観て(第四期)立派な妖怪好きに育ちました(笑)
それは民俗学への興味へと繋がって、現在の彼の読書傾向や書くもの(わたしにカクヨムを教えてくれたのも長男です)に深い影響を与えているようです。
そういえば彼が中学生の頃、故・水木しげる先生が初代会長だった「世界妖怪協会」の『世界妖怪会議』に二人で参加した事がありました(下の二人はそこまで興味がないということで、わたしの実家でお留守番)
これは、本当に楽しく、まだご存命だった水木先生、それに京極夏彦さん、荒俣宏さんなどのお話が生で聴けたことは感激でした。
ゲストは人形作家の辻村寿三郎(その頃は辻村ジュサブローといわれてました)さん、実際に人形を持って登場されて、操って見せてくださって、これまた辻村さんのNHK人形劇で育ったわたしにとっては夢のようでした。
帰りの列車内で息子と興奮して語り合ったのを思い出します。
水木先生という方は戦争で大変な経験をされて片腕を失われているのですが、天衣無縫な人柄で、そこが魅力なんですよね。
なんていうか、すごく人間臭いのです。
◆スペシャル 鬼太郎が見た玉砕◆
~水木しげるの戦争~
https://youtu.be/Wp-u-SFEOLo
香川照之さんが水木先生役でまさに魂の熱演をされています。
原作本も読んでいますが、この映像作品は忘れられません。
生と死について、戦争という極限状態下での人間というものについてを深く考えされられます。
わたしにとって水木しげる作品との出会いは、大きかったなぁとしみじみ思います。
何しろ息子などは鬼太郎をキッカケに妖怪の虜になり民俗学に魅せられていったのですから。
勿論、わたしも。
道草便り~風にまかせて~ つきの @K-Tukino
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