追放傭兵×悪役令嬢×チート転生者

あとがき

　この度は「追放傭兵×悪役令嬢×チート転生者」を最後まで見ていただき誠にありがとうございます。

　今回は流行りの追放物で何か書こうと思い製作に着手、途中でカッコイイ魔法使いを出そうと思ってそいつを主人公にした物語が生まれました。

　で、カッコイイ魔法使いとは何ぞ？　という問いに呪文の詠唱がカッコイイという答えにたどり着き現在の形になりました。

　呪文には結構力入れて書きましたんで誰か褒めて（露骨な要求）。

　コーネリアスの奴、没落貴族産まれなので「一応は貴族だけど、貴族らしいことは何一つせずに庶民同然の生活をしていた」のをかなり気にしています。

　実家との仲も悪く、一応は弟や妹がいるから仕送り「してやってる」という位置づけで、王侯貴族をひねた目で見ているひねくれ者でもあります。

　なので心の中ではエレアノールは呼び捨てで、グスタフの事もオッサン呼ばわりしています。

　そのコンプレックスを克服するのが本作のもう一つのテーマと言えます。

　人間ってのは心の傷や持病すら「自分を構成する要素の一つ」としているので、それを変える、あるいは治療するというのは自己否定以外の何物でもないのです。

　例えば外部に癒しや承認を無限に求めてくる人というのは要は「穴の開いたバケツ」みたいなもので

　穴をふさぐのが先だろと思うのですが「穴が開いている」からこそ自分が自分でいられる存在理由みたいなものなので、

　穴をふさぐというのは自分の拒絶や否定であるので絶対にできないわけです。

　そんなことをしたら何もかも終わってしまう、どころかそんなことをするくらいなら死んだほうがマシだ、とさえ思う位には。

　本編では結婚後の描写はしませんでしたが最終的にコーネリアスは色々あったんだと思いますがトラウマ克服は出来たんでしょうな。

　あとは冒頭でコーネリアスが勇者パーティーから追放されますが「優秀な人間を追い出すなんて不自然じゃなのか？」と思われる方もいると思います。

　ですが世の中には「自分より優秀な部下」を扱いきれない、あるいは認めたがらない上司って結構いるので不自然ではないと思います。

　いるんですよ「こいつに追い抜かれてアゴでこき使われないか」とか不安に思う上司って。そういう上司に追い出される部下って結構いるんですよ。

　あと初の毎日更新に着手したんですが書き貯めもあったにしろ結構しんどかった。次回予告を出せる分には方向性は決まってましたが割と終盤はカツカツでした。

　苦も無く毎日ポンポコ更新できる人ってスゴイデスネホント。

　とりあえずしばらくは水面下で書いていこうと思います。あがつま　ゆい先生の次回作にご期待ください（ジャンプ風に）。