人類の万能は、ただの罪だったのか。
- ★★★ Excellent!!!
人間にとって不老不死は夢であると言う言説がある。そして、病の克服は、今でも実際的に人類の夢であり、希望である。この物語の主人公である博士が開発した「万能薬」は、まさに人類にとって夢を現実とする薬だった。小さな病から大きな病、難病でさえも治した。
しかし、一つのクレームが入る。事故で負った怪我が治らない、という物だった。世間は博士に同情的だった。病気は治っても、怪我までは治らないくても、仕方のないことだと思ったのだ。
だが、博士はこのクレームにも対応する薬を作ったのだが……。
いかなる病院も必要がない世界。
そんな世界を、あなたは望みますか?
是非、御一読下さい。