第5話 (二回目) 作者あとがきもあるよ❤️

ーー翌日ーー


「今日はここのパフェを奢って貰うわ」

「はぁ…分かったよ…」


財布が薄い…。でもレイラの笑顔を見ているとまぁいいかってなってしまう。


会計を済ませてカフェを出ると…影が舞った。


「ねぇ…選ばずに他の女と遊ぶってどういことかしら?」

「どういうことですか?」


聞きたくない声が聞こえる。そして気づけば路地裏にいた。


「メリッサ…ダーナ…」

「…貴女たちがその双子ね」

「貴女と話す口が惜しいわ」

「邪魔ですよ?」


レイラに襲い掛かるダーナ。その袖には光るなにかが見えた。


「グッ…ハッ…」

「リュート!?」

「えっ!?」

「なっ!」


胸が痛い。


「へへっ…。っ…俺の…大切な…」

「リュート!喋らないで!」

「ちょ!ち、治癒を…!」

「え…わ…私…」


でも…風穴が出来た…。


「人に…っ…」


膝が地面に着く。腹がヌルッとした何かで濡れた。


「手を…出すな…」

「フルシュ!」

「ふ…フルシュ…血…血が…」


首を何とか曲げてレイラを見る。レイラは少し笑っていた。

そしてそこにダーナが襲いかかって…止められなかった…。

俺の横に倒れるレイラ…。


「フル…シュ…って…言うのね…」

「あ…ぁ…ま…もれなくて…ごめん…」

「私の…名前…」


叫び声が聞こえるような気もする…。

レイラ…彼女の口が動く…。


「……」


あぁ…最後の名前も…聞かせて…くれないのか…。




ーーーー


今までありがとうございました!

これの逆スピンオフを投稿し始める時はここで告知いたしますのでフォローははずさずにお願いします!


さて、史上最も長い第4話はどうだったでしょう。第4話は4万字ということで…。長かったです。


三谷朱花さん原案のこの小説です。最初はスマホで地道に書いていくこと4話以外を先に書き上げて、師匠(三谷さん)のコメントで第4話を書いたら?とのことで書き始めた第4話。


 正直ここまで続くと思いませんでした。


 最初に終末を書かいていることで最終話みたいなどんでん返しを予想できた人は少なかったでしょう。


 レイラがリュートを騙して「周りからは生きろと言われている」けど…とか言っていましたね。あの時は『青い血』設定がありませんでした。

 「生きろというエゴ」を主張したかったんです。


 次に楽しんで生きていくと同時に現れる恋心。そしてチキンなリュート(笑)

 彼も相当チキンでしたが、リアルの僕はあんな感じです。(なったことない)


 突然現れた謎のオウム。あの謎は結局解きませんでした。理由は単純明快、謎は謎のままのほうがいい理論です。

 そして青い血。これは考えるのに時間がかかりました。あと空気と触れてから青く凝固するって設定も。

 ちなみにその時間が短いほど寿命は短いという設定です。あえて詳しく書きませんでした。そっちの方が読み込んでくれるかな〜という思惑です。


 なぜ「空気と触れてから」なのかというと、そうでないと実生活で「こいつ青い血だ」ってばれてしまうのでね。(肌の色が宇宙人みたいに青くなるから)



 リュートの死にぎわだからこそ割り切れる呪いの恐怖。これもわかってほしかった。リュートだって人間。ただ、死にぎわなことだけが特長です。

 彼はすごく弱い設定なのもそう。長所が金持ちなことだけです。あと優しいところ。


 青い血を割り切ったあとの川で出会う兄弟。彼らもスピンオフで出す予定です。

 リュートとレイラ。どっちをあなたたちは持ちますか?僕は断然リュートです。

 結局彼は兄弟を信じたんですけどね。あの後、彼らのお父さんが快復したことを願ってます。


 現れるオウム少年。彼の謎も謎のまま。

 少しずつ明かされる双子との出会い。


 そして…激甘なSMプレイ。これは書いててドキドキしました。精神的MでありSである僕としてはあのような作風が大好きです。



 それ以上にですが、僕は授業中に執筆するのですが、号泣してしまい、注目の的でした。

 最終話。レイラの自分の本当の気持ち。それを察して言葉を変えるリュート。壁をはさんで聞こえる男女のまぐわい。これは皮肉のつもりで書きました。


 広いベット。


 僕は「ずるすぎるよ…こんなの…」というレイラの言葉が大好きです。


 何事もなかったかのように明日を迎えた彼らは死にます。最後に本当の名前を知れたのも良かったかなぁと。思ってます。

 ちなみにレイラの本名は…





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双子に婚約を迫られて…。 小笠原 雪兎(ゆきと) @ogarin0914

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