参加大歓迎です!この作品はとても丁寧な描写をされるカナリヤさんの作品です。設定や知識を見せたがりのよくある作品ではありません。キャンプを通して主人公が学ぶこと。自分以外の人々との触れ合いや、成長がきちんと描かれた作品です。そして、私たちが当たり前に享受している文明の利器。そこから一歩引いて見る自然の美しさ。本当の豊かさについても気づかせてくれることが多いのです。普段、自分はキャンプなどしない。けど、昔キャンプ場でアルバイトしていたみたいな。私のような変なやつだけでなく。経験未経験者問わず、すごく楽しめる作品です!どうか、皆さんもカナリヤさんのソロキャンプに!ぜひご参加下さい!ソロでなくても、大勢大歓迎です!おすすめ作品ですよ
舞台は電波が届かないキャンプ場ーーそして、主人公のマナは隣に住む幼馴染が、自殺したことから『彼を亡くさないために』幼馴染のように生活をする男装女子大学生です。
しかし、キャンプ場の手伝いをするようになって、マナは様々な人と出会い、少しずつ変化が生まれて来ます……特に、マナを変えて行くキッカケとなるのは『リアム』の存在なのではないでしょうか……。
マナに恋という感情が生まれ、少しずつ、マナ自身が秘めていた女の子らしさを垣間見た瞬間、思わずキュンとしてしまいました!!
ソロキャンプ、植物の知識、恋愛ーーと数々の見所が多く、書きたい事は沢山あるのですが! 一番は是非是非、『今日もソロキャンプ日和り』をご覧になることをオススメします!!
前もって断っておくと、本作はソロキャンプがメインの作品ではありません。主人公である男装女子マナはフィールドワークや旅行で多くの場所に行きますが、多くの気の良い友人や恋人、あるいはその家族に囲まれています。
しかしメインタイトルからの逸脱……それは同時にそれだけキャラクターが自分の意識を持って作品を生きて、自分たちの物語を紡いでいっている証左だと思います。
と言っても、本作を優れたストーリーたらしめているのは、やはり作者様の文章力やセンスに依るところも大きいです。
女性であることは捨てずとも、辛い過去によって男装という十字架を負ったマナの、キャンパスライフと不思議な出来事をともに歩んでいく本作は、時に情感豊かなタッチで、時にシビアに、そして時に美味しそうな料理を提供してくれる本作は、ただそれだけで楽しいと思わせてくれます。
LGBT問題、いくもの数、種類の別れ、自殺の問題などに彼女が直面しますが、時に前向きに、時にコミカルに描かれるそれらは、重たくなりすぎずストレスを感じることなく受け入れることが出来ます。
読めば物の見方や価値観が変わる。そんな力と温かみを持った良作です。