二話

戦いが終わった後、俺はアリアから託された無限弾の設計図を元に合衆国中を周り

素材を集めた。素材を集め終わった俺は

アリアの工房のある町に戻り製作に入った。

設計図があれば素人でも作れるだろうと思ったが、所詮素人、何回も失敗した。嫌になり投げ出しそうになったこともあったが、彼女との約束を思い出した。幸い俺は優しい町の人達のサポートを受け、精神的にも助けられた。そして三年、俺は遂に6発の無限弾を作り上げた。

「遂にできた!うひょー!」

俺は心のそこから喜んだ。その日の夜俺は

真の目的を忘れて町の酒場に行って一晩中

まるで炭鉱から帰ってきた男たちのように

飲みまくった。変な表現をするようだが、

本当にそんな感じだ。飲みすぎだと店主に

店から突き出された。その後の記憶はないが

俺はどこかの家の納屋で寝ていた。朝起きた

まだ酔いがまわる頭で俺は忘れていた大事な事を思い出した。それはとても大事なことだ。三年前アリアが俺に無限弾の入った神具のリボルバーを作り俺に授けたように、俺は

昨日の夜作った無限弾6発をリボルバーに装填しなくてはいけない。俺の神具は無限弾なくしてなりたたない。神具とは太古の英雄達がに見つけていた神殺しの力をもつ、武具、魔道具などをさす。かつて神話の時代には多く存在していたというが、今現在その数は不明であるという。簡単に言えば神具とは長い時の中で生まれたもの、そういう観点から俺の神具(無限弾)のリボルバーは、人工的に作られた神具である。工房についた俺は作業机

に置かれた6発の無限弾を見る。無限弾の外装には、細かく流動的な模様と象形文字のようなものが刻まれている。そして無限弾は

金色に輝いている。俺は作業机の下にある

戸棚から木箱に入っていた、6インチのリボルバーを取り出す。これは俺がアリアから

譲り受けたものと一緒の型だ。俺は撃鉄をハーフコックにし、ロックを外しシリンダーに

無限弾を詰め、再びロックをかける。

すると6インチのリボルバーが輝き出した。

輝きと同時にリボルバーに流動的な模様が浮かび上がると同時に輝きは終わった。

「完成したか。」

こうして俺は二つの神具を手に入れた。

人の心を浄化し、闇を打ち消す神具を…



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ザ・ガンスリンガー・ユニバース @universe12

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る