内容的にはファンタジーと言うよりも、時間、空間を扱ったSFと言った感じですね。舞台はすっかり滅び切った後の世界、主人公の老人は自分の部屋の空間ごとその世界に送られ、孫の助けを借りながらも戻る術を模索していくという内容……派手なアクションや恋愛要素はありませんがその分、異世界でどう生きて、脱出を考えると言ったプロセスに注がれ、見ていて興味深かったです。
主人公と孫との対話と、その思い、終盤にその後の孫がどう考え、そして残したものから想いの深さが感じられました。最初から最後まで展開が一本筋とも言った感じで高評価ですね。