01-03 汝、隣人を愛せよ

 三人とも仮眠をとり、昼過ぎに目を覚まして帰りの準備を整えた。アーネストとリサの二人で作っている動画はもう途中で放棄し、Tが場を収めるというので彼にすべて任せることにした。

 仮眠をとっているあいだも、少女たちの足音や笑い声が眠りを何度となく妨害した。唯一リサだけ本当になにも見えていないらしく、すっきりとした顔で現れる。

「……でも、大丈夫なんですか? 本当に任せて」

 Tがお祈りをしているあいだに、リサが身を屈めてアーネストにこっそり耳打ちした。

「うまくいかなかったらアイツのせいにする。リサはなにがあってもニコニコしてろ」

 アーネストは今までずっと『幽霊などいない』と口にしていたため、リサは上司がTのことを信じていないと思っているのだろう。

 アーネストがTを見やると、彼は笑顔を浮かべて無垢な少女たちに視線をやっていた。だが不意に見られていることに気がつき、アーネストへ体を正して鳶色の目をより細めて人懐こい様子をみせる。

「すこし疲れていらっしゃいますね。これ」

 丁寧な口調でそう言い、500mlのペットボトルとを差し出す。受け取るとずしりと重く感じ、断りかけて言葉を飲み込んだ。

『隣人を愛しなさい』という祖母の声が、耳の奥で聞こえた気がしたのだ。


 夕方になり、太陽が傾いたところでデイヴが帰宅した。チャイムが鳴り、にっこりと笑顔を浮かべたTが玄関先に向かう。

 はじめてTを見た初老の男性は、しわに埋もれそうな青色の目を丸めて麗しい男性を呆気にとられ見つめていた。Tはそんな家主に戸惑うことはなく、まるで自分が主のように彼をリビングへと招く。

「はじめまして、わたしは神父のTと申します」

「……ああ、ずいぶん若いんだな。てっきり年寄りかと思っていたが」

 リビングにある大きなテーブルにアーネストとTにリサ、その向かいにデイヴが座る。

「少女の霊ですが、まだ祓っていません。彼女たちは邪悪ではありません」

 驚き眉間に深いしわを寄せる老人の前で、Tは笑顔を崩すことはせず鷹揚に頷いてみせた。しかしそれで納得することはできるはずもなく、憤りに似た色が瞳に走る。

 アーネストがデイヴの横に目線をやれば、そこにはエマが無表情で座っていた。今日、戻ってきたデイヴのうしろで、彼女はやはりひっそりと立っていたのだ。

 しかしリサは自分のを含めて四つしか珈琲を淹れなかった。エマの前には何もおかれていない。リサには姿どころか臭いも感じていないらしく、先ほど「今日は気持ちいいですね!」なんて声を弾ませていた。

 会ったときには感じなかったけれど、いまはデイヴ……というよりエマからひどい臭いが漂ってくる。Tは、下等な悪魔ほど臭うと言っていたので、おそらくデイヴに憑いている悪魔は大したことないのだろう。

「悪魔は狡猾で人間を責め、弱らせてから自ずと悪魔と契約させようとしてくるんです。誰だって幽霊がたくさんいたら嫌でしょうね。でも貴方は特別嫌がると、そう判断したのでしょう」

 柔らかな笑顔を浮かべ立ち上がると、Tは大きく一歩デイヴに近寄る。

 小さな老人は驚愕の色を顔に浮かべ、椅子のうえで小さく身を縮めていた。顔に刻まれたしわは深く、ぼさぼさの眉の間にもしわが寄っている。

「私は誰も殺してはいない」

 長い沈黙のあとに、振り絞るようにしゃがれた声が言葉を紡ぐ。瞬時にデイヴの言葉を理解したアーネストとリサの顔に、あからさまな嫌悪が浮かんだ。

「少女たちをこの邸に連れ込んだんですね? それで地下に連れて行った。違いますか」

 ギシリ、ギシリと不意に廊下を歩くような足音が聞こえ、地下へと続く小さく古い戸が開く音がリビングにまで不気味に響いてきた。T以外はその音を追いかけるように視線をやるが、誰も動こうとはしない。

 アーネストにとっては、いまの音よりも目の前の男性のほうが余程忌まわしい。

「……それで、あなたの行為に気がついたお母さまに何かをなさいましたか?」

 Tは机の脇に置いていた、綺麗な白い布を巻きなおした頭蓋骨に腕をのばし、彼の目の前で布をとりさった。

 半分干からびたような老人の顔に、大粒な汗がたくさん浮かびあがり、しきりに袖で拭っている。

「ち、地下には入るなって言ったはずだ……」

 震える声色に、Tは笑みを湛えたまま鷹揚に頷く。

「ええ、入るなとは言われましたが、床が抜けたために入らざるを得ませんでした」

 Tの視線がエマに向き、つられてアーネストの視線もエマに向けられる。彼女は怒りを露にしてTを睨み、その眼の白眼は真っ赤に染まって、顔色は血がまったく通っていないとわかるほどに青い。

「天の国に行けない魂のなかに入り、隠れたつもりとは情けない。下級悪魔のすることは馬鹿らしいな」

 美しいアルトの声色が、歌うように『ナニか』を挑発する。

 エマの目が大きく見開かれ、青かった顔色がどす黒い色へと変わっていく。殺気帯びた目だけが異様なほど煌々と光り、開かれた口からは痩せた歯茎と黄色を帯びた歯が見えた。

 エマの横に置いてあった、無人の椅子が突然浮き上がる。何も見えておらず、話にもついていけてなかったリサが、悲鳴をあげて飛び上がった。

 浮き上がった椅子は勢いよく壁にぶつかり、棚のうえに置いてあった時計を巻き込み大破した。

 呆然としていたアーネストの横から潜めた笑い声が漏れ、驚き顔をあげるとTが無垢な笑みをうかべている。何かを考える前に、アーネストの背筋にぞくりと寒気が走るのを感じた。

「ホワイトさん!」

 不意にTの視線がアーネストに向けられ、薄めの唇が動くのをぼんやりと見やる。しかし次の瞬間、痩せているとはいえ長身の成人男性であるアーネストの体が椅子からずれ落ち、そのまま体ごと隣室へと引っ張られるように勝手に動く。

 腕を強く引かれている感覚がし、そのまま隣室へと引きずり込まれる。途中で扉口の縁を摑もうとするものの、勢いよく閉まりかけるドアを見て咄嗟に放した。手を放した次の瞬間には、大きな音をたててドアが叩きつけられる。

 隣室は昔誰かの寝室だったのだろう、いまはすべての家具に白い布がかけられ、うっすらと埃が積もっている。カーテンはすべて閉められ、部屋は静まり返り薄暗い。

 アーネストの体は壁に勢いよくぶつかり、息が詰まって低い唸り声が喉から漏れた。肋骨が軋むほどの力が加わり、体が壁に押しつけられたまま足が宙に浮いてただ空気を蹴る。

 何かが目の前に存在し、自身を壁に括りつけているのだということは理解できたが、正体を目視することはできなかった。ただ、噎せ返るような悪臭が目前に漂い、時折悪意に満ちた視線を感じる。

「所長!!」

 リサの声が扉のまえから聞こえるものの、家具が床に引きずられる音も響き、扉を塞いでいるのだろうと予想はつく。

 息苦しさと痛みを感じながらも、アーネストは思わず声を漏らして笑った。

「Tに敵わないと思ったからオレを狙ったのか? 本当に悪魔はせこい真似ばかりするな」

 アーネストの言葉に反応するように、一度またたきをした次の視界にはどす黒い顔色をしたエマの顔面があった。それはもう、人間としてのエマの姿形をかろうじて保っているだけの、容れ物としか思えない。

 胸を押さえる彼女の腕が、さらに強くなっていく。ほとんど呼吸もできずに眉間にしわを寄せ、扉の向こうで家具をを動かすを音を聞いていた。

「……おまえのババアを知ってるぞ。ただの犬死をした、嘘つきの厭らしい売女だ」

 ごうごうと、激しい風がうずまくような音でソレは言った。

「それは挑発か?」

 くるり、と喉を鳴らしてアーネストは片方の口角をあげて笑うと、握っていたペットボトルの蓋を親指だけで押し開ける。そしてエマが気がつくよりも早く、ペットボトルの中身をエマにかけた。

「ギャ―――――ッ!」

 耳をつんざくような声をあげ、エマはアーネストから手を放して濡れた顔を押さえた。アーネストは床に勢いよく落ちると、苦しみもがくエマを横目に足を引きずり扉へと駆けていく。

 ドアの前に置かれた物のせいで扉はビクともせず、数度体当たりするが開かない。

 蹲っていたエマの肩がかすかに揺れたかと思うと、持ち上げた彼女の顔の中央にはぽっかりと薄暗い穴があいている。

 音もなく、ぬるりと立ち上がった彼女の周りから、真っ黒の闇が滲み一瞬にして真夜中が迫っているように見えた。寒気が足元から頭のてっぺんまで走り、圧倒的な悪の力を前に力が抜けていく。

「ホワイトさん、下がってくださいね!」

 いつも朗々と喋る彼らしくない、張った声がドアの向こうから飛んできた。

 反射的にアーネストが座りこむのと同時に、どこから持って来たのか斧が大きな音をたててドアに食い込む刃先が見える。

 立て続けに数度、斧が振りおろされドアの隙間からTの手が差し込まれた。

 有名なホラー映画のワンシーンが頭によぎりつつ、覗く鳶色の瞳がアーネストを見つけて細められる。

「Bene! すぐにアシストいたします!」

 隙間から見えるTは爽やかに笑んだまま、聖書を無造作に開いて目をやることなく言葉を紡いだ。おそらく、見ることもなく彼は聖書の目的箇所を開くことができるのだろう。

「Sic enim Deus dilexit mundum, ut Filium suum unigenitum daret: ut omnis qui credit in eum, non pereat, sed habeat vitam æternam.(神はそのひとり子をお与えになるほど、この世界を愛してくださった。それは御子を信じる者がひとりも滅びず、永遠の命をもつためである。)」

 それは聖書のなかでも引用されることの多い、ヨハネによる福音書3章16節のラテン語だった。聖書を要約しているといえる一文で、「ミニ バイブル」と呼ぶひとたちさえいる一節だ。御子とはもちろん、イエス・キリストのことである。

 アーネストは敬虔なキリスト教徒ではない。むしろ無宗教者と言えるが、祖母が死ぬまでは毎週日曜日には説教を受け、祖母がラテン語で読む聖書に耳を傾けたりもした。

 一瞬意識が過去に飛んでいたところで、呻くエマの声で我にかえる。もうそれはエマではなく、矮小な苦しむ悪魔だった。顔面の穴からは黒くぬめついた液体が垂れ、目も何もない顔でアーネストを凝視しながらどこからともなく呻き続けている。

 それでももの凄い速さで這いずり、気がつけばアーネストのうえにのしかかり穴に顔が入るほどの間近にいた。荒い呼吸を繰り返すソレは、もうほとんど何も考えられないのか、悪意だけで動いているようだ。酷い悪臭がすこし肺に入りかけ、思わず息をとめ慌てて裾で鼻を覆う。

「ホワイトさん、まだ残っていますか? 十字を切っていただけますか?」

 彼が何を言わんとしているのか、瞬時に理解してアーネストはペットボトルの口に親指を押し当てて聖水で十字を切りエマにかける。じゅっ、と焼けるかのような音と悲鳴が交り、アーネストの体から離れた。

 それと同時にTの長い脚がついに扉を蹴破り、人ひとり通り抜ける程度の穴があき、彼が軽やかな足取りでアーネストの床に降り立った。

 大きな目を細め、彼は心底楽しそうに笑う。

「ありがとうございます、上出来です。主よ、わたしたちを憐れみたまえ!」

 Tが声を張ると、室内だというのに強い風が吹き荒れた。どこから入り込み、どこへ吹き抜けていくのかわからない風が室内につもっていた埃を舞い上げる。

 アーネストは顔をしかめ、手で埃を避けつつも目を開ければ、エマの姿は崩れ黒い粉のようになり霧散していく。見上げたTは、やはり不思議な底知れない笑みを浮かべて立っていた。

「さて、終わりました。ホワイトさん、お怪我は?」

 まるで三時のおやつでも終えたときのように、彼の声色は軽やかで今の今までナニかと闘っていたわけではなさそうだ。呆気にとられて目を丸くしているアーネストが立つのを手助けし、先にアーネストの体についていた埃を軽く叩いてやってから自身の体も叩く。

「いや、大丈夫だ」

 ようやく状況を飲み込んで破られた扉の穴から部屋の外を見やれば、リサがせっせと家具を片づけてくれていた。ようやく扉が開くようになり、穴からではなくちゃんと室外へと出る。

「所長、よかったぁ~」

 寒いというのにリサは肉体労働に汗を滲ませ、アーネストの顔を見て笑う。

 アーネストとTが出てきたのでようやく我を取り戻し、デイヴの真っ青だった顔に色が戻ってくる。

「……い、いったいどうやったのか知らないが、こんなに家を破壊して……ただで済むと思うなよ!」

 しわがれたどなり声にリサは身体を震わせ、アーネストがうんざりしているなかTは笑みを崩さずに大股に歩み寄った。そして鼻先が合いそうなほど顔を近づけると、笑ったまま口を開く。

「デイヴ・キーティングさん。あなたが本心から罪を悔い改めるのならば、きっと主はあなたを赦してくださいます。けれど少女たちはあなたが死んでぐずぐずに腐ったあとも、あなたを赦すことはないでしょうね」

 柔らかな声色ではあったものの、ヒヤリとした冷たさが内包されている。

 黒く長く、艶やかな睫毛を揺らして星が煌めくような茶色の目をまたたき、Tは笑って首をかすかに傾げる。

「穢れた魂は穢れた場所にしか行けず、あなたは永劫薄暗く寒い地を彷徨いつづけるのでしょう。死と同時に地の底に引きずりこまれ、もう二度と息もできない」

 遠くから教会の鐘の音が、恐ろしいほど綺麗に鳴り響く。アーネストの横に立っていたリサが、その音で止めていた呼吸を再開していた。デイヴはTの目の奥に何かを見つけたのか、顔色を青く染めて恐れおののいた様子で目を瞠っている。

「あなたのお母様の頭蓋骨については、警察に報告させていただきます」

 ようやく体を離して、鳶色の目を細めそう言った。

「よし、リサ。オレたちは先に帰るぞ。警察なんかに会ってたまるか」

 呼びかけに、さすが数年『パラノーマル・リサーチ社』に勤めているだけあってリサは即座に動いた。すでに荷物をまとめていたらしく、さっさと部屋から鞄を持ってきてアーネストの横に並んだ。

 Tは驚き目を大きくさせて二人を見ていたが、何も言わずに右手を挙げてみせた。


「置いてきて大丈夫だったでしょうか」

 後部座席で呟いたリサの声につられ、アーネストもバックミラーで邸を見やる。いまはまだ静かだが、警察が着いたら慌ただしくなるだろう。

 もしかしたら、アーネストにも連絡がいくかもしれない。

「……今日はゴールウェイに一泊して、明日ダブリンに戻るぞ」

 料金は先払いでもらっているし、警察がきたところで殺人自体にはなんの関与もない。とにかく疲れ果てており、ホテルに入り各々部屋に入るとすぐにアーネストは眠りについた。

 夜遅くに空腹で目をさますと、サイドテーブルに置かれている電気に手をのばしかけて、ふと部屋のずっと奥から足音が駆けてくるのを耳にする。部屋はベッド一つでいっぱいになるような小さな部屋だったというのに。

 体を硬直させているいると、誰かがアーネストの体に手を置いて覆いかぶさる。

「よく聞いて、アーニー。私は『アイツ』の名前をつきとめたのよ」

 祖母のしわがれた声がふってきて、アーネストは体を強張らせた。最後に見た祖母の、痩せ細って訴えている姿を思い出し冷たい汗が全身から噴きだす。

 祖母は最後の最後まで、拘留されてバッシングされても尚、『悪魔が』と繰り返していた。

「ああ、アー二……隣人を愛しなさい。あなたのことを守ってくれるのだから」

 不意に語調を変えて、彼女は孫に向かって殊更優しい声色でそう言った。その瞬間、体から力が抜けてようやく動けるようになる。

 慌てて振り返れば、そこには誰もおらずにただ壁だけがあった。

 寒々とした、シンと痛いほどに静まりかえった部屋にはもう誰の気配もない。しかし耳の奥に祖母の声が幾重にもくりかえし甦る。



 昨晩しっかり眠れなかったため、ダブリンの事務所に戻ってきたときにはすっかりやつれ、客人用のソファに横になった。機材を持っていたリサが苦笑し、机のうえにそれらを並べる。

 下の一階にピザ屋が入っている事務所のため、人の声で騒々しいが気にせずに目を瞑った。

「それじゃ所長、また明日」

 事務所に住んでいるアーネストとは違い、リサは閑静な住宅街に実家があり毎日通っている。荷物を置きさっさと退出しかけ、扉を開けたところで彼女はすっとんきょうな声を上げた。

「所長! ちょっと、寝てる場合じゃないですよ!」

 リサは部屋に駆け込み声を荒らげると、眠っていたアーネストの髪をひっぱった。

「いたたたた……えぇ、なに……?」

 目をしばたたかせながら前を見やると、そこにはにこやかな笑顔をして堂々と立っているTがおり、右手をあげてみせる。

「どうやら事務所、お隣だったみたいでして」

 ハッハッハ、と嘘なのか本気なのかわからない調子で言った言葉におどろき、アーネストは跳ね起きて扉を出ていく。隣の部屋には見知らぬプレートには『悪魔憑き相談事務所』と嘘のような文言が彫られている。

「よろしくお願いします、アーネスト所長」

 右手を差し出して笑う彼の顔を見て、理由はまったくわからないものの、彼は故意的に『パラノーマル・リサーチ社』の隣に居を構えたのだ。

「……ああ、ちょうどよかった。聞きたいことがあったんだ」

「ええ、いずれ」

 眉間にしわを寄せたアーネストの手を、Tは無理矢理に摑んで振ってみせる。その吸いこまれそうなほどに爽やかで美しい笑顔が、いっそ恐ろしかった。

「それにしても今回はよかったですね、悪魔がとても弱くて」

 まったく悪気のない様子で言うTに、アーネストは肺の底から深い息を吐きだした。





2話は明日以降の更新です。

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ヴァチカン生まれのTさんは 川魚鮎子 @kawazakana0211

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