主人公は霊感を使ったとある商売をしている兄弟
兄は、明るくて社交的、お調子者だが憎めないジェイソン
弟は、深い悲しみと小さな希望を持ち続けるマックス
このふたりが引き受けたのは、湖畔のホテルでの幽霊退治
老人2人、体力ぎりぎり
おそらく、これが2人の最後の仕事となる
悪魔、妖精、生霊、幽霊、
虜にされた男、ミステリアスな女、消えた子ども……
次々に起こる事件!
謎が謎を呼び、不思議が戦い、正邪が入り混じる
勝つのは白か、それとも黒か
息つくひまを与えないノンストップ・サスペンス
タイトルの意味を知ったとき、深い感動があなたを包みこみます
ぜひご覧ください
霊感はないけどエクソシストな兄と、霊感が強く幽霊と意思疎通できる弟。2人でひとつ。行くぜ! 幽霊が出ると噂のホテルに。いざ、悪魔祓い☆
……という単純にライトなお話ではありません(何) 重たくも優しいお話です。
黒いボロボロのソファで、悩ましそうに座る女性。ホテルを悩ませる少年の霊の正体。どこか胡散臭げなホテルの人間。現れた霊は悪か善か。粉々に砕かれたガラスの破片のように随所に散らばる謎。彼らは何者か、主人公マックスにまつわる過去と因縁の行方は。
まるで透明な迷宮に迷い込んだかのようなストーリー展開。少しずつ明かされていく謎にハラハラされます。最後まで読んだあと、何か、どこか救いを見たような読後感にひたりました。