レインボー・オーバー・ザ・スカイ

清海

第1話 目的

 自分の生きる目的を探している。

 何の夢もない人生なんてつまらない。

 私には何ができるだろうか。


 多くの人が、悩みを抱え生きている。必死にもがいて生きている。一体、どこにたどり着こうとしているのか。答えは人それぞれにある。百人いれば、百通りの答えがある。

 でも、その答えを見つけるのが難しいのだ。答えを探さない人もいる。答えを探そうと必死にもがいている人もいる。


 寄り添って、一緒に答えを探していこう。


つらいとき

 

 何か辛いことがあった。

 一人で抱え込んではいけない。周りの人に「こんな辛いことがあった。」と話した方がいいだろう。相手は心許せる人がいい。いいかげんな人に話しても、話を聞いてくれないし、逆にその人の悩みを一方的に話されてしまったりするからだ。

 話を聞いてくれる人がいなかったら、日記を書くのがいい。日記なら好きなことを思う存分かける。納得がいくまで書ける。字が汚くてもいい。誰に読ませるものではないから。日記にある程度、心に溜まったものを書き出したら、スッとする。書くのは毎日でなくてもいい。辛いことを書いたら、それでおしまい。読み返すことはしない。もし、読み返したら、その時の感情がありありとよみがえってくる。だから、辛いことを書いた日記は薄い小さなノートにして、書ききったら思い切って、処分するのがいいだろう。

 とにかく書くことがお勧めだ。好きな音楽を聴きながら紙に書きなぐったっていい。書くことによって、客観的になって、新たな心が生まれてくるかもしれない。涙がこぼれてくるかもしれない。でも、それでいい。涙は辛い心を浄化してくれる。

 直接的な問題の解決にはならないかもしれないが、心の整理にはなる。原因がわかったり、対処法がわかったりするかもしれない。


 泣きたい時は素直に泣く方がいい。先ほども書いたが、涙は心を浄化してくれる。悲しい映画などを観て、感情移入をする。辛い、悲しい思いをしているのは、自分だけじゃないと気持ちになれる。

 

 辛い時、無理してテンションを上げようとしない方がいい。余計に辛くなるだけだ。そこだけは注意してほしい。感情と反対方向に無理しようとすると、気持ちのガス欠が怒ってしまう。辛い時は素直に自分の感情を受け入れて、吐き出して、ぐっすりと眠る。そう、明日があるのだ。同じ過去は二度とやってこない。昨日は繰り返されない。今日も、今、この瞬間もそう。繰り返されない。もう終わったこと。


 一秒、一秒、前へ進んでいく。辛いことも状況がどんどん変わっていく。悪い方向へ?

それを変えるのは自分自身だけだ。相談して、いいアイディアをもらったり、書きなぐっているうちに、気持ちがスッとしたり、自分でどうすればいいかアイディアが湧いてきたりして、自分自身が変わっていけるようになる。


 例えば、職場で人間関係がうまくいってなかったら、簡単なことだが、挨拶からきちんとしていくようにしよう。無視されても、その人はそういう人だと思えばいいし、割り切ることも大切だ。挨拶は何でも基本だ。基本ができていれば、悪い印象にはならない。無視する人は基本ができていない人なんだな、と思うようにしよう。人間、割り切ることも大切だ。みんながみんな仲良しにはなれない。


 割り切って、大人の付き合いをすることも大切だ。うわべだけの人間に思われてしまうかもしれないが、必要以上に悩みを抱え込まないようにするには自己防衛をすることも必要だ。自分を守れるのは自分しかいない。誰だって自分が一番かわいい。素直にその気持ちを受け入れてみよう。

 

 辛いことがあったら人に話すといいと書いたが、人の悪口は言ってはいけない。人の悪口が言いたいなら、それこそ、紙になぐり書きした方がいい。

 人の悪口は聞いている方も嫌だし、ストレスになる。愚痴はたまにはこぼしてもいいが、言ってばかりだと、相手に不快な思いをさせてしまうからやめておいた方がいい。やはり、秘密の日記を作って、書いて心の整理をつけるのがいいと思う。




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レインボー・オーバー・ザ・スカイ 清海 @kurumi1122

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