すべてを救うヒーローになりたい。
そう願い、マギアとなった少女、十二月三十一日あやか。
これは、彼女の長い長い戦いの物語。
物語は、あやかちゃんとその友人・大道寺真由美ちゃんを中心に展開されていきます。
二人の関係性は捻れて拗れて……彼女たちの想いの衝突と、物語の進行と共に明かされていく謎が、この作品に強い魅力を与えています!
ストーリーの運びと張り巡らされた伏線、熱が込められながらも色鮮やかな筆致、それに魅力的なマギアたち……どこをとっても、読み手を惹き付ける魅力に溢れているのです!
登場キャラクター一人一人の掘り下げも深く、きっと推しが見つかるはずです。
繰り返されるマギアたちの物語は、どんな終わりに辿り着くのか……
是非、その目でお確かめくださいっ!
「すべてを救う勇者になりたい」
そう願う女子中学生、十二月三十一日あやかは、マスコットのめっふぃに向けて魔法少女になることを決意する。
だが果たしてそれこそが始まりだったのか、それとも中途であったのか、終わりであったのか。
様々な魔法少女の在り方、情動、願望……そして終幕。
それらを内包し、世界という遊戯盤は幾度と廻り続けていく。
その中で、あやかが見出した強さのかたちとは……?
圧倒的な臨場感で息をつかせぬ戦闘シーンが魅力の、ダークな、それでいて個性的なキャラクターたちの掛け合いが面白い魔法少女物です。あと百合。
どこを切り取ってもネタバレになってしまうので、抽象的になってしまいますが、せめて一章までは読んで、この作品の風を感じ取ってほしいと思います。
また、長さからとっつきにくい印象はあると思いますが、主人公の名前の意味を含めて一切の無駄がない作品なので、『くり返して』読むこと必須の名作です。
主人公の『十二月三十一日(ひづめ) あやか』はヒーローに憧れる俺っ子の女子中学生。
某魔法少女を彷彿とさせる作品、少女たちは自分の願いの為に己の全てを捧げマギアの力を手に入れ敵ネガを討ち滅ぼす為戦い続ける。
少女たちの戦いは過酷で残酷でだけども精一杯に戦う様は儚くも美しく輝きを放つのです。
戦闘パートは激しく、熱く血が滾る戦いが繰り広げられます。一転日常パートは様々なタイプの少女達が百合百合とイチャイチャと華を咲かせてくれるのが心のオアシスとなるはずです。
あやかが過酷な戦いに終止符を打つため、たった一つの出口を求め繰り返す戦いの行方を見守ろうではありませんか。
「マギア」と呼ばれる、願いを元に大きな力を得た魔法少女たちの物語。
主人公の十二月三十一日あやかは、一人称が「俺」という珍しい口調で喋るのですが、その口調とは別に一介の中学生とは思えないバトルセンスと体系(主に胸)の持ち主だった。
ある日のこと、あやかは謎の生物と出会った。
二足歩行二頭身の、白いウサギだった。
口がバッテン、左右にぴょこぴょこ揺れるその姿。
どこか奇妙な愛嬌があるどこかで見たような、そんな既視感の存在が喋ったのだ。
名前は……って、そのあとのやり取りでの会話が滅茶苦茶好きなのですが、見てからのお楽しみです(笑)
脱線しましたが、物語は意外とシビアなもので。
どこか魔法少女ま〇か☆マ〇カを思い出させる緊張感とドキドキを味わえる作品だと感じました。
自分の「好き」と大きな「伏線」。
バトルシーンもですが、カッコいいのですよ!!
一つ一つの日常とマギアとしての生活が両極端で、設定ももっと書きたいんだろうなって、本当に伝わる勢いのある作品です!
今後も楽しみにしたい作品です!