結露した窓やガラスが、不気味に思える時ってありますよね。普段は見えるものが見えないからなのでしょうか。そんか得たいの知れない恐怖が、このお話にも漂っています。手で拭った結露の先――物語のラストに何が待っているのか、皆さまもぜひご堪能くださいね。
曖昧模糊とした物語の輪郭が立ち上がるにつれ、来たるべき読みたくない結末へストーリーは加速していく。読みたくないのに読まされてしまった、そんな話でした。