第171話「冬の日」
ニューヨーク・マンハッタン。
北米で最も栄えた場所と言えなくもない。
嘗て、アメリカと言えば、そこを映すカメラが殆どであった。
タイムズ・スクエアでの年越しの様子などはテレビでよく報道されただろう。
だが、ニューヨークとて栄えた場所もあれば、寂れた場所もある。
そういう現実はあまり日本では報道されなかった。
栄華を誇った金融街。
世界の美食が集まったホテルの数々。
芸術の精粋たる大型劇場。
だが、一歩薄暗がりの路地に目を向ければ、薬物中毒患者や売人がうろついていたし、犯罪シンジケートは厳然として経済マフィアという側面で以て多くの人々に影響力を行使した。
治安が悪い地区には近付くなというのが多くの場合は鉄則。
薄汚れた格好をした施設に保護されてから養子に出された里子が暗い瞳で煌びやかな世界を見やりもすれば、その煌びやかな世界から人知れぬ闇を見下ろして絶景と思う高所得者もいた。
此処は資本主義と世界の縮図。
そう、それもいまや昔。
「あの数を相手に派手な立ち回りはなぁ」
「取り敢えず、内部を家探しするのが先決です。見つかったと考えて、迅速に行動しましょう。もう魔力を抑える必要はありません。重要区画が無いか魔力波動せサーチします」
「オッケーだ」
少年が床に手を付いて魔力波動を放射する。
彼らのいる砕けた教室内部から地下までを続けて通り抜ける魔力の波の反射がすぐに地下に何かあると教えた。
「掘削して直通で抜けますよ。二人は周辺警戒」
「おうよ」
「了解だ」
デッキからカードが3枚浮き上がり、少年の手に引き抜かれると同時に連続でスラッシュされた。
光となって消えるカードが魔力に転化。
そして、少年が魔力を込めてアームを引いて最大充填。
地下に向けて放つ。
それと同時に魔力の転化光が激発し、地表から地下に向けて魔力の渦が全ての物質を崩しながら掘削。
その掘削した質量を穴の壁面に焼き焦がすように圧縮しながら通路としていく。
そして、その地表から30m下までの穴の先で魔術が砕けた。
「行きます!! ラグさん」
「了解」
ラグが飛び降りる。
それに続いてベルとカズマが続いた。
辿り着いた其処は壁。
金属製らしき平面を晒している。
「魔術で破れなかったのか?」
カズマの言葉に少年が頷く。
「今、解析中です………ッ、ディミスリルじゃありませんが、通常の鉱物やディミスリル化金属類でもありません。これは―――存在していない? 概念域から引っ張り出された何かだと思われます」
「マジかよ。つまり、物理系の干渉は意味が無ぇのか?」
「いいえ、一部の物理法則には左右されてます。時間空間重力慣性などです。相対位置がそのまま変わらないという事は地球と連動して動いているという事ですから」
「ああ、そういう事になるのか……で、どうする?」
「空間制御で無理やりに抉じ開けます」
「この間のヤツか」
「ええ、元々はガリオスの物理突破不能の場所を突破する為に開発したものなので」
「そういう事か。やっちまえ。あのゾンビ共が来る前に」
少年が金属の壁に手を付く。
それと同時に空間が割けて歪んだ。
三人が一気に突入する。
降り立った場所に彼らが呆然とする。
そこには明らかに今までのニューヨークの校舎の下とは思えない広大な空間が広がっていた。
そして、その中央には巨大な船が一隻。
それもカズマとルカが日本の山中にある半導体製造工場の地下で見つけたモノとほぼ同じ意匠……形や外観が似通っていたが、それよりも問題なのは大きさだ。
「デケェ!? 400mはあるか!?」
彼らがそれに近付こうとした時。
艦の前方。
生物的な翅の付近から魔力の転化光と思われる輝きが幾何学模様で走り抜ける。
「どうやら目が醒めちゃったようです」
「ベル。コレにも載ってるんじゃないか?」
「かもしれません。ですが、今は自分達の身の安全とコレの確保に集中して下さい。未知の技術に認識不能の存在。手に余った相手へ高望みして対応すると死にますよ?」
「厳しいな。だが、その通りだ。中枢以外を溶かしていいなら、オレがやる」
「お願いします。九十九のシステムはアレを認識してません」
「出会ってそうそう悪りぃな。此処で暴れさせるわけにゃいかないんだよ!!」
カズマの手が前方に突き出される。
「【
カズマの腕の周囲に輪のように集まった熱量の輝きが瞬時に20個。
同時に広がりを見せながら威力を炸裂させる事なく。
そのまま艦船へと突入していく。
だが、その小さな1cm程の弾の数々が起こした事象は劇的だった。
巨大な艦がその光の玉に接触した部位からまるで溶岩のように溶け落ちて次々穴だらけにされて崩れていく。
だが、それでも艦の動きは止まらない。
「離翔する気です!? 逃げますよ!!?」
少年が動魔術で瞬時に頭上の穴へと逃げ出した。
それとほぼ同時に穴だらけの艦が浮き上がり、猛烈な速度で頭上にぶつかる。
しかし、金属らしき天井は拉げる事なくソレを透過した。
なのに更に不可思議なのは地面内部では実態を以て船体が巨大な圧力となり、周囲の区画を鳴動させ、頭上の校舎を爆裂させながら地割れに呑み込まれた場所からせり上がってくる事だ。
粉塵と崩れ落ちる校舎の残骸に塗れながら、少年達が上空へと退避する。
「やっぱデケェ!? クソ!? 止められなかった!? つーか、何で船体の4割崩れて動けるんだよ!?」
「僕らと同じですよ。恐らく重力に干渉する機関の類が何処かに」
「でも、それって中枢近いだろ。絶対」
「ええ、でも……今なら内部に突入可能です。ラグさん。僕の空間制御用のリングをお貸しします」
「内部の中枢に使われている一般人の確保、だな?」
「はい。僕らはこちらで時間を稼ぎます。後、内部にあの化け物がいるかもしれません。魔力式の弾丸でどうにかなるとは思いますが、接触だけは避けて戦って下さい」
「分かった。行ってくる!!」
ラグが今も崩落が続いている艦船の一部の隔壁内部に向かって突入していく。
それを見送った二人が艦船がようやく動き出すのを前にして両並びになる。
「で、ベルさんや。アレの主砲っぽいのが装甲スライドして前方に見えるんだが」
「受けたら死ぬかもしれませんね。船体を傾けて上に撃たせましょう」
「今も九十九は認識してないのか?」
「はい。今も九十九は視覚情報以外からアレが確認出来ていない状態です。詳しい解析が出来ない以上は勘で色々やるのがベストですかね」
「訓練て役立つな。コレに近いシチュエーション。何回か見たぞ」
「用意してない方が不合理でしょう。相手が未知の技術や能力を使って来て戦えなかったら、僕ら要らないじゃないですか」
「その通りだよっと!!」
船体の一部が開口。
そこから次々小型の球体が砲弾のように吐き出されて、高速で彼ら目掛けて迫ってくる。
「低速の誘導弾です!! 効果範囲不明。全て焼き尽くして下さい!!」
「おらぁあああああああああああああああ!!!!」
カズマが手を横に振った途端。
爆炎が次々に赤黒いボール状の何かを巻き込んで艦の前面を蔽うように展開され、それを目晦ましに彼らが上昇する。
だが、艦もそれに対応して船首が20度程上向いた。
「続けて誘導弾!! 副砲が右から1門!! 射線を避けて下さい!!」
「はいよっと!!」
二人が左右に別れる。
途端、崩れ落ちていない主翼の右側の一部から迫出した砲門が火を噴いた。
いや、それは語弊があるだろうか。
光を放ったというのが正しいだろう。
莫大なプラズマの本流が野放図に上空へと溢れ出し、荒れ狂う電子が空気を灼熱させ、余波で区域の一部が燃え上がる。
「プラズマと確認!! エネルギーは観測可能です!!」
「当たったらどうなる!!?」
「死にます!!」
「オーケー……じゃあ、次に当たりそうになったら、攻撃は最大の防御って事でニューヨーク焼けても文句言うなよ!!」
「問題ありません。再建可能なら僕がどうにかします」
「ありがてぇ話だな。はは」
言っている傍から今度は崩れ落ちた艦の一部。
後方のハッチが開く。
「何か出て来ますよ」
少年が光学望遠用の術式で目の精度を上げる。
「後方ハッチから空飛ぶ黒骸骨さんが30体前後。ですが、見た事の無い装備を使ってます!! 形状は鎖です!!」
言っている傍から高速で接近してきた指揮官級と目されていた空飛ぶ黒骸骨が両手両足に垂れ下がった黒い金属製らしい鎖を超高速で打ち出した。
「燃えろぉおおおおおお!!!」
だが、関係など無い。
当たる前に全て熔かす。
熱量だけで18000℃を記録した放射線込々の白焔がプラズマ並みに敵を焼こうと壁となる。
しかし―――。
「避けて下さい!!」
二人が同時に緊急回避機動を取った。
「うぉ?! 溶けねぇ!? つーことは物理事象無効系か!? これも演習でやった!? なら、本体狙いでぇ、こうだ!!」
鎖の切っ先が複数殺到。
彼らの今までいた空間を貫いた。
回避軌道を取っていたランダムな動きの敵のいる前方空間を照準。
「爆破ぁ!!!」
少年の瞳が個別照準した敵の軌道上が突如として出現した熱量球の牢獄と化し、突っ込んだ骸骨が溶けて消えていく。
それと同時に鎖が地表に落ちて行った。
「一応、自動追尾機能があるかもしれないので留意して下さい。幾つか隔離した制御空間に確保。ラグさん!! そっちはどうですか!?」
『こちらラグ。悪りぃがもう少し掛る。今、狭い通路にギッチリと臓器ぶら下げた例のゾンビが一杯だ。吹き飛ばして向かってるが、接触不可だから手間取ってる』
「後、どれくらいでしょうか?」
『2分くれ。中枢に続く区画の扉は破壊出来なかったがパイプ類や配管類が通る横の場所を無理やりこじ開けられそうだ』
その合間にも今度は艦の頭上から巨大な方陣。
否、大量のソースコードらしきものが垂れ流されて円環を描いていく。
「あちら側の魔術コードの実行プロセスと思われます。何か来ますよ!!」
「させるかよ!!」
カズマが再び空間爆破をソレに叩き込む。実際、その瞬間には次々と文字列らしきものが崩れたが、すぐに再生し―――。
「だよなぁ!! だが、こっちは熱量無限なんだよ!!」
空間爆破が連続し続ける。
明滅して爆発し続ける空は花火が上がりっぱなしにも見えた。
そろそろ宵も終わり夜が来る頃合い。
だが、真昼の如くニューヨークは輝ける都として薄汚れたビルの壁面には紅蓮の華が咲き続けた。
「現状固定中ですが、あちらはまだまだ手があるようですよ。続いて艦側面から核融合反応ッ!! コレは―――僕が護ります。カズマさんは維持を!!」
「おうとも!!」
艦首を上に向けた艦の横腹が開いて出て来た籠のようなバスケット状の窪みの中に輝く何かが現れ―――そのエネルギーを封じ込めていた球体が射出。
艦の艦首から少し離れた場所まで来た時。
合計4発がまるで引き伸ばされたピザ生地のように平たく横に伸びたかと思うと起爆した。
放射線の照射は一瞬だ。
だが、問題はその威力と範囲。
巨大な範囲をカバーする面制圧攻撃。
ニューヨーク全域を呑み込んだ電磁波と衝撃波の傘は上空にいるモノを全て吹き飛ばしながら大気層の一部を真空状態にし、流入してきた膨大な空気によってニ風速数百mの嵐に巻き込まれる。
倒壊していくビル群。
だが、未だに艦頭上は爆破され続けている。
「物理事象なら、大抵対処可能ですよね」
「オレこれも知ってる。相手が核弾頭使って来た時の対処法……」
「当たり前じゃないですか。僕らは既存のどんな攻撃にも堪えなきゃいけないんですから」
「ガスで放射線を電子に変換して湾曲。電磁波は同じ磁界で誘導。衝撃波は真空領域使って受け流し。残存する熱量や光はそもそも魔術の熱量置換で運動量にして散逸したり、完全黒体生成で遮断。うん。やっぱオカシイわ。善導騎士団のカリキュラム」
彼らの周囲の4種類の結界が次々に解けていく。
真空領域の生成。
電磁界の発生。
放射線変質用の瓦斯充填。
熱量の運動エネルギー置換。
光波の黒体による遮蔽。
「普通の一般隷下部隊の人達だって出来ますよ。これくらい」
「九十九が算出したデータだと400メガトンクラスの弾頭4発が同時に激発したくらいって出てんだけど」
「あの結界でニューヨーク外に威力も漏れてないようですし、構いません。あちらも真上に威力を収束してましたから地表の被害は最小限。威力凝集の仕方が認識出来ない方の理なので再現不可能なのが惜しいですね。汚染された物質はあの復元なら治るでしょう」
実際、言っている合間にも彼らの下で巨大な破壊の爪痕が跡形もなく陽炎のように揺らいでは元の静かな廃墟群へと戻っていく。
「うわ。本当に戻るのな……」
「今は有り難いですよ。ラグさん!!」
『こっちは今中枢に到達した。柱になってるのが恐らく40体!! 全部切って投げ込むからな!!』
「了解です。それと同時に離脱して下さい!!」
『了解だ!!』
ラグが扉横の壁をぶち抜いて内部へと潜入。
中枢となっていた柱を数十本天井と床を魔術で切り落として少年から貰っていたリングを展開して空間制御でポイポイと内部に放り込んでいく。
『確保完了!! 離脱する!!』
「カズマさん!! アレを消し飛ばす準備を!!」
「あいよ!!」
カズマが艦を見据える。
すると、空間爆破が船首からゆっくりと艦を嘗め尽くすように埋もれさせていく。
生憎と主砲は発射される暇も無く砕けていく。
それを背後にラグは奔る。
通路を風の如く。
後ろから追い付いてくるのが敵の攻撃ではなく。
味方の一撃だと理解しながら。
だが、それを頼もしいとも思うのだ。
彼の背後を狙った全ての敵がシステムのドローンが熱量の爆発に呑み込まれて溶け消え去っていく。
そして―――。
『離脱完了!!』
ラグが破壊された後方ハッチから身を外に躍らせた。
「カズマさん!!」
「おっしゃぁあ!!! ちょっと熱いが我慢しろよ。ラグ!!」
ラグが虚空から地面にジェットエンジンでも付いてるのかという急ぎ具合で動魔術で最高速に達しながら、その場から離脱していく。
「―――白火血神木」
少年が真面目な声で呟く。
その時の仕草はまるで神楽を舞う御子のように何処か神聖にすらも見えたかもしれない。
「来たれ。我が身を焦がす落とし子。永久の陰りに朽ちる獅子」
少年が目を見張る。
カズマは魔術という魔術は道具が無ければ殆ど使えない程に魔術との相性が悪い。
だが、今展開され始めたモノは少なくとも魔力の消費は殆ど無いのに現実を大規模に歪める程の力を秘めた何かだった。
「黄泉路辿りし神が問う。黄泉路降りし母が問う。汝の名は―――」
【我、灼滅の淵より来たりて、永久の泥濘に坐す者】
蒼き炎。
白き何かが応えた。
カズマがソレを纏う。
そして、顕現した片腕が白く白く噴き出した血潮と熱量を組み上げて鎧と化した。
「爪一枚くれてやる。消却しろ」
その言葉と同時に爪が焼け焦げた。
ボンッとカズマを蔽っていた青白い半透明な何かが膨れ上がる。
「【|灼かれし者の咆哮《》】」
ニューヨークに三度の炎が出現する。
ソレは再び苦し紛れに放たれたプラズマの噴流を真正面から呑み込んで青白く青白く何もかもを熔かしながら、天空へと昇って行った。
熱量なのか。
あるいは単なる輝きなのか。
分かりはしない。
ただ一つ理解出来るのは艦がそれに巻き込まれ、それの中で形を失い。
やがて、炎と一つとなって消えて行ったという事。
そして、遥か上空。
結界を抜け、大気層を抜けたソレは上空800km地点において炸裂した。
秒速200km。
雷よりも早い灯火は夜の太洋を映し出し、温かいというよりは熱い。
そう灼熱の熱気を地表へと大量に恵んで十数秒後に消え失せた。
「たーまやー」
そう軽く呟くカズマが己の手を見る。
見事に焼け焦げた爪は縮んで歪になっていた。
「あ、それが代償ですか? 効率いいですね。直しときます」
「え?」
少年が爪を見て、容赦なくベリッと剥がす。
「い―――痛ってぇええぇえええッッ!?」
「あ、魂もちょっと傷付いてますよね? これも再生促進掛けておきますね」
「あ、あの~~~」
すぐに新品の爪がニョッキリ剥がされた場所から生えて来て、艶々している様子を見てカズマが脂汗を浮かべる。
「あ、もしかして因果律的なアレでしょうか? それはもう少ししたら、恐らく僕らの技術でもどうにかなると思うので待っててください」
「え、ええと、その……ハィ」
自分が代償にしたモノが威力になる上。
それはもう元には戻らない云々。
それは過去覆らない事実であったように思える。
だが、それは今更の現代でならば、治る程度の事なのか。
分からずともカズマは思う。
「ありがとよ。ベル」
「いえ、僕のお仕事なので」
【……氷菓を献上せよ】
「白いライオン?」
小さな縫い包みみたいな蒼い炎を尻尾に燈した白い獅子がチョコンといつの間にかカズマの肩に乗っていた。
「分かった分かった。この任務が終わって一息吐いたらな?」
【仲間とは良いものだな】
「あん?」
【嘗て、幾多焼け焦げた数間達にこのような仲間達は居らなんだ】
「そっか。なら、覚えておけ。此処にいるのが現代最強なオレの仲間達。セブン・オーダーズだ!!」
その笑みにライオンはチラリと少年を見た。
【永久の頚城よ。汝、心せよ……汝の敵は永劫極めし愚者……世の善悪を束ね、此岸と彼岸を遷ろう賢者……そして、もう1人の汝】
「もう1人の僕?」
「お前、何か知ってるのか?」
【何れ時が来た時、世の終わりに……獣たる人と神たる屍に祝福が訪れる。来るべき日はもうすぐ……戦え……この末がそうであるように……諦めぬ者にこそ世の儚さが微笑む……】
溶けるように消えていくライオンは言う。
【そして、どうか我が母を……頼む……】
ハッとした時には彼らは幻でも見ていたかのような心地となる。
『オイ。騎士ベルディクト!! 大丈夫か!!』
「あ、はい。ちょっと、ぼーっとしてました」
『大丈夫なのかよソレ。地下班からの連絡だ。地下に生活している民間人0だそうだ。どうやら神とやらに囚われてるらしい』
「その話を詳しく。今、合流します」
彼らは再び静寂を取り戻した夜のニューヨークへと降りていく。
世界は未だ漆黒。
だが、夜明けまでにまだやるべき事は多く。
彼らの戦いはまだ始まったばかりに違いなかった。
異世界の騎士、地球に行く TAITAN @TAITAN
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