二部はいろいろ言われているようですが。

二部の途中までの状態で読み始めたため、確かに二部についてはいまいちだと
感じていましたが、ここ(「苦悩の末に一歩前へ踏み出す、それもまた愛」)に
きて、読み続けてよかったと思っています。

二部を読み始めた当初では、ある新登場の男性(某鼻毛漫画っぽい人じゃないほう)
の役割がよくわかっていませんでしたが、ここにきてこの方の役割がなんとなく
わかってきたような気がします。
若干デウス・エクス・マキナ的なところもありますが、この作品(特に第二部)を幼馴染
との関係の再構築(恋愛的な意味ではなく)という観点から見ると、
やはり必要な登場人物なのかなとも思います(って、全然違っている
かもしれませんが)。

現時点ではまだ副題(タチバ・スワップ)の意味が個人的にわかりませんが、
今後わかるようになるのかとも思っています。

二部の途中で読むのをやめた方も、完結後によむとまた違った感想を得られる
ようになるかもしれませんので、そのような作品になることを願っています。

それと、シベリアを一度食べたくなる作品です(笑)

【完結後に追加】
途中はいろいろつらい部分もありましたが、最後までよむと
非常に読後感がよい作品であり、浮気という重いテーマを扱って
いる作品としては、最後まで読んだときに非常に幸福になれる作品です。
若干長い作品ですので、一気に読めないときは途中でいやになりますので、
時間のある時にまとめて読むことをおすすめします。

主要登場人物の中で非のある人物についても、それなり(というには結構苦
しいものですが)の罰を受けますが、1人を除いて最終的には幸福もしくは
希望をもてる結末となっています。
特にヒロインの母親については、いろいろ意見のある方もいると思いますが、
彼女が不幸になると、ヒロインが幸福になれないこと(これは作者の方が
twitterでも言われていますが)、物語の中でヒロインがいっているように
最大の復讐が主人公とヒロインが幸福になること、であるのであれば
作品上では必然の結果となると思います。
また、同様のことが幼馴染にもいえて、彼女が不幸のままだと主人公も
幸福にはなれなさそうなこと、最後に写真ではあっても綺麗な笑顔を
見せることができたことにより、より幸福であることが強調されたと思います。

とりとめなく書きましたが、作者の方はスピンオフや新作の構想も持たれて
いる、とのことですので、非常に楽しみです。

タチバ・スワップの意味はわかりました。

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