月夜、硝子の筆先

作者 葉月 空野

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★★★ Excellent!!!

 静謐な色、月光の音、そんなものが降雪よりも静かに響いて瞼の裏に浮かび上がるような、詩的で美しい序章からこの物語は始まる。月夜の光に照らし出されて、波璃のように輝く硝子の筆が踊る。物語を綴る。ひたすらに綺麗な、絵画のような景色。

 しかし現実はそうは行かない。独特で綺麗で、まるで欠けた月と傾いた陽のような距離の二人は、知らない間に、少しずつ、少しずつ綻んでいく。或いは、最初から綻んでいたのかもしれない。人生なんて、生活なんて、そんなことばかりだ。

 それでも、ただ、無責任で妄信的なまでに「大丈夫だ」と──そう、叫ぶのだ。
静寂の中にインクを一雫零すみたいに、声高に。
 ──まるで、自分にも言い聞かせるように。


 これは、人生とか、現実とか、そういう巨大で途方も無くて得体の知れない、私たちではどうしようもないものたちと、真っ向から向き合って書かれた──そんな小説だ。

★★★ Excellent!!!

「透明な筆先に、月夜色のインクが滴る。」
書き出しから絵画的で美しい。
静的でほのかな印象の小説になるかというと
月夜という女の子は強気な女の子で
男の子を振り回しちゃうよっていうタイプ。

物語はふたりの誕生から、中学受験、高校と
進んでゆきます。
現在は高校生。
思春期の孤独、不安、特別感に押しつぶされそうな女の子。
一晩の夢のような高校生の冒険と言ってよいと思います。

★★★ Excellent!!!

この作品からは、とにかく圧倒的な魅力を感じます!
他の小説とは別格な感じがします!!

自分でもよく分からないうちに物語へ引きずり込まれますし、ガラスペンが無性に欲しくなります!
ガラスペンで小説を書きたくなります!!

主人公と月夜の関係性も良いです!
2人がこれからどうなっていくのか、すごく楽しみです!