第18話 わたしの世界
夢の果ての地
辿り着くまでの道には
人になりたかったわたしが
必死になって紡いだ 心無き言葉の残骸
訳も分からす被り続けた 笑う形をした仮面
身を守るために構築した 儚い言い訳の群
空虚さを漂わせながら
野ざらしにされたまま
それでもわたしの大切な一部で
ひとつひとつを優しく撫でながら
お疲れ様でしたと声をかけて
よく頑張ったねと抱き締める
そしてそれらは世界に溶けて
優しい光となってわたしを包み込む
人であろうとしたわたしが
ただのわたしとなった日に
辿り着いた夢の果て
青い空が広がるそこには
新しい世界が待ち受けている
わたしと世界 紫夜 @ru-sha
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
空を飛びたい紙飛行機/紫夜
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
乱反射~わたし定まらない心の欠片/紫夜
★9 エッセイ・ノンフィクション 連載中 18話
ありがとう。/紫夜
★9 エッセイ・ノンフィクション 連載中 12話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます