第14話 END

何事もなかったかのように掃除しようとしたが、汚れかたが盛大すぎたため手に追えなくなっていた。

「ご両親が何も言えなくなるくらいの金は出すんで、特殊清掃の業者を呼ぼうか」

「そんなので誤魔化されるわけないでしょ。げんに人の遺体なんてあれば」

「遺体なんてどこにもないですよ」

「液状化してるとはいえ、人だったものに変わり無いですし、そんな嘘すぐにバレますよ」

「明らかな嘘でも関係ないよ。冬子は仕事が早いから、きっと今頃、人面カラスから得た力で魂を抜き取ってるところでしょうよ」

子の人面カラスは怯えていた。

祥子は外を見た。

数多の魂が天に昇っていくのを。


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庭の人面カラス 古新野 ま~ち @obakabanashi

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