番外編 セレ視点


今、

小さな獣である


彼は

負傷していたため

仮の姿だった



彼の正体は実は

ソウセイノメガミを補佐していた

次世代の女神の守り手の候補者である


一様獣神だ。

上司と一緒に魔の力と戦い

負傷した


候補者といっても

どんな女神の守り手をするかは

選択は彼の自由だった


それが

獣神達の理だ。


負傷したまま

歩いていると

女神候補のレティシアが

肉をもって話しかけてくるという

形で二人は出会った


肉くれたし、

仮の姿でも痛々しく見えていた

傷を治療してくれた。


女神の資質を受け継ぐ

レティシアの手助けを

気まぐれにしてあげよう。

と決めた


負傷した時に

首につけていた名前いりの

アクセサリーも半分傷ついた


首輪ではない

彼のお気に入りの名前いりアクセサリーだった


本当はセレスティンという

名前だけど。

アクセサリーは傷ついてセレだけ読めたので

彼女にはセレと呼ばれた


一様神なので

あだ名みたいに呼ばれたのは

はじめてで嬉しかった。


彼は本来の力と姿を失い結果

ソウセイノメガミとすら現在

連絡がつかない状態になっていて

自力で上に帰れなかった


楽にレティシアが試練を

越えられるように

手助けもしたいしまぁ、いいかと考えた


いけない

闇の気配が強くなっていく。

向こうにやつがいる


(君は、楽に越えられるはずなのに。

今闇の本体に、シモンにあったら君に多大な苦しみを味わってしまうんじゃ。

まだ時期じゃないんじゃ。僕心配なんだけど。契約者いないし僕は戦えないし。

そっちは、危ないよ)


必死に

レティシアが

路地裏に向かおうとするのを

止めた


だがこちらの世界に来てから大好物になった

肉に反応してしまい

ついレティシアの服を離してしまう


レティシア「待っててね。兄さんに届けたらすぐ戻ってくるから!」



(肉がうまい!

って違う!

待ってくれ、行っちゃダメだ

まだ危険すぎるんだよ!痛いよ?覚醒は

早いよ)


レティシアは行ってしまった


セレ「!!」


見つけ保護してくれた彼女が

普通の何倍も苦しむことが

わかっているのに、守れないのは

嫌だな


そう思い彼女が行った場所へ飛ぶ。


飛んだ先には彼女がいた。

彼女は女神になろうとしていた


(仕方ないや。影ながら僕の加護を)


そう思い彼女により近づくために

髪飾りの中に入り込む。


やがて

彼女は本格的に覚醒をはじめ

悲鳴をあげていた


(うーん、加護だけじゃ、限界か。

…なら。今の僕の魔力をわけてあげよう)



そう思いセレスティンは

魔力をレティシアに流し込んだ


(あぁ、彼女とは力の相性もぴったりかも。

彼女が女神に無事なれたら、一人にしない。

僕も上にこのまま入ってて戻って契約しよう)


彼女が女神になったら

支えようと強く誓いを胸に抱いたのだった




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始まりの物語 カトレア王国伝記×女神レティシアの物語 アストライア @aletheiacharm

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