一風変わった子どもの時の遊びをメインに、ヒロインを襲う恐怖。
このお話では、まず幼い頃の「あぶくたった」の思い出話ではじまります。
それから現在の高校時代になり、オカルトブログでたまたま「あぶくたった」のことを見る。
最後は実際に……と、ストーリーの流れがスムーズで、すんなりヒロインに移入できちゃいます。
だからこそ、ヒロインの恐怖体験がより素直に感じられてしまいます、、、。
怖かったぁ、と思いながら、ラストにそんなオチが隠されていたなんて!と、驚きもあります。
ぜひ皆様も、ご堪能してみてはいかがでしょうか。
※この度は「お化け企画⑥」にご参加くださり、ありがとうございます。
あぶくたった煮え立った、の童謡って、なんか怖いですよね。何かを煮て、むしゃむしゃ食べて、戸棚にしまって、鍵かけて。すると、なにかがトントントンと戸を叩いてやってくるんです。その何かへ、間違いのない返答をすれば帰ってくれるのですが、もし間違った返答をしてしまうと……。
主人公は、クラスメートから見せられた恐怖ブログで、このあぶくたったのエピソードを知ります。そして、気づかずにやってはいけないことをしてしまって……。
これ以上は解説できませんが、怖い話です。でも、どこかユーモラスで、救いがあり、ほっとさせられる物語でもあります。そして、……それが却って怖いのです。
こんなこと、もしかしたら、ぼくたちの日常に、普通のあることのようで……。